koyuki. FUJIFILM Log

富士フイルムのカメラとレンズの感想文みたいなブログ

GRAND Concierge

koyuki.です。

 

今日はGRAND Conciergeのお話

 

年に1度しかない試験に合格すると得られる称号のようなものと言えば良いのだろうか…

富士フイルムのカメラとレンズの知識がどれくらいあるかというのをガチレベルで試験する検定、それがGRAND Concierge

初回の試験はあと1問というところで合格を逃してしまい、2回目にして合格しました。

 

試験内容は明記出来ないので書かないけど、文章を読み解く力も必要な問題もあったりします。これは「お客様からの質問内容を把握してそれに対する的確な回答をする」為のトレーニングだと思います。

 

合格すると金色のバッジをもらえます。

 

f:id:music_to_camera:20231013005332j:image

 

X-Pro1をもとにデザインされたこのバッジ

X-Proシリーズ好きな自分からしたら堪らなく嬉しいです。


f:id:music_to_camera:20231012202722j:image

 

GRAND Conciergeに合格している人は全国で100人もいないらしいので、鼻が高いとは思いますが逆にそこにはプレッシャーもあります。慢心せず知識をつけ続けることでこのバッジの価値を下げることなく、より高めていけるよう努力したいと思います。

 

ちなみにこのバッジの写真はX-H2にXF30mm F2.8 R LM WR Macroをつけて撮影しました。

このレンズとてもいいなと思ったので、もしかしたらそのうち購入するかも…!

 

以上、GRAND Conciergeのバッジ貰いましたという報告記事でした。

 

 

9月 総括

お久しぶりです、koyuki.です。

9/11の更新以来の記事となります。

今日のお話は

・毎日記事更新を辞めてからの日々

・9月に撮影したもの、場所

・9月に発表、発売した機材について

以上、3つの項目に分けて書こうと思います。

 

毎日記事更新を辞めてからの日々

 

ご存知ない方の為に一応説明させて頂くと、2022年9月11日からの365日、つまり1年間毎日ブログ更新をしてました。

単純に達成感を味わいたいという理由でスタートしたのですが、主に富士フイルムの機材で撮影した写真をネタに思ったことや考えたこと、撮影中に気付いたことや理解したこと等を記事にして365日更新をしました。

それが終わってからの約3週間、毎日に時間のゆとりを感じて過ごしているのでそれなりブログ更新に時間をかけて書いていたのだなと改めて感じました。

連続更新終了後は、動画撮影の為に構成を考えたり機材を揃えたり参考になりそうな映画を観たりしてカメラワークの勉強をしたり…

久々に祖父母に会いに行きつつ写真を撮りに行ったりしてました。

そんなこんなで9月はあっという間だったな、というのが正直なところです。

 

9月に撮影したもの、場所

 

先述の通り、祖父母に会いに行った為静岡県内を右往左往しておりました。

静岡県は東西に長く、ほとんど高速道路みたいなバイパスで移動できるし、246号線のような息詰まる渋滞もほとんどなかったので快適でした。

掛川にある道の駅で休憩がてら撮影。

 

f:id:music_to_camera:20230930064726j:image
f:id:music_to_camera:20230930064731j:image
f:id:music_to_camera:20230930064713j:image
f:id:music_to_camera:20230930064721j:image
f:id:music_to_camera:20230930064717j:image
f:id:music_to_camera:20230930064709j:image

1枚目はinstax mini EVOで撮影してます。

購入したもののしばらく電源すら入れずに飾ってましたが、気軽にぶら下げて出歩くには丁度よくて、欲を出さず画質にさえ目をつぶってしまえばコンデジとしては優秀だと思います。

これはまた作例が溜まってきたらレビューしようかと思います。

それ以外はX-H2Sで撮影してます。

 

9月は撮影準備に追われてあまり気楽な撮影はなかったですが、来月も多忙の為おそらくゆっくり写真を撮る暇はなさそうです…。

 

9月に発表、発売した機材について

 

9月はX summitがありました。

発表内容はほぼ全てGFXシリーズでしたが、新フィルムシミュレーション「REALA ACE」はきっとそのうちXユーザーも使えるようになるはず、楽しみですね!

GFX100Ⅱはとても魅力的なカメラだと思っています。特に感動したのは積層型ではないのに高速処理を可能にできている点です。これは今後の富士フイルムのカメラにとって価値のある進化だと思います。富士フイルムのカメラがより業務用カメラとしての側面も持てるようになることであらゆるユーザーの意見を組み込めるようになるはずです。

その観点から考えるとSSD直接記録が可能になったのは本当に素晴らしい。バックアップの為にPC等を持っていく必要がなければ、同時記録なので撮影しているその場でバックアップも取れている…、最高かよ。

X-H2Sは素晴らしいカメラだけど、X-S20には搭載されているREC表示や、PanasonicNikonの一部のフルサイズ機、SIGMA fpが出来ているSSD直接記録機能を搭載してくれていれば現行ラインアップとしては申し分なかったと思います。

これは今後のXシリーズに期待ということで。

 

他社だとトップニュースとしてはNikon Zfの登場、Z 135mm F1.8とNikon怒涛の勢いが自分の身辺では話題になりました。

Zf、欲しい人多いのではないでしょうか?

富士フイルムみたいなカメラのフルサイズ版と言った感じで、そう考えたら求めている人は割と多いように思います。

が、しかし決して小さくはないんですよね…。

なんならレンズも小さくないし…。

携行性を損ねてまでZfにするほど魅力は感じてないのが正直なところです。

Zレンズは描写も素晴らしくフォーカスブリージングも抑制された設計になっているので動画も撮るという人からしたらとても便利なマウントなのですが、小さく作ろうという発想はなかったようで基本大きいです。特定のレンズだけ大きいとか、大三元だけ大きいとかそういうことであればまだZマウントの道筋も立ったかもしれませんが、運搬のことや被写界深度のコントロール、レンズの単価、センサーゴミの混入割合、そして背面液晶を格納してもフラットにならないところにどうしても美を感じられないのでZfは早々に興味を失いました。

Zf買うよりZ5買って安めのZレンズで遊ぶ程度が丁度いい温度感な気がしてます。

Z 135mm F1.8 Plenaはかなり人気が出そうなレンズですね。金額的には万人受けしないでしょうけど、あのレンズを使いたいからZマウント導入!という人も出てくるとは思います。近接撮影でも作例の通りの解像感とボケが得られるならばかなり魅力的です。

OMDSが人気シリーズTG-7をリリースしたり、ソニーがFE16-35mm F2.8 GMIIを発売したりと動きが多かった9月でした。

(他にもあった気がしたけど…まぁいいか)

 

まとめ

 

そんな感じで9月を過ごしておりました。

来月はライブがあったり、動画撮影があったりと自由に使える時間が少ないのですがどこかでガッツリと写真を撮りに行って記事にできたらと思います。

365日

この記事で365日目

1年間毎日更新達成

とてもとても長く感じたし、本当にここまで続くと思ってなくてネタ切れるだろうなって思ってた

富士フイルムのカメラとレンズの感想文みたいなブログが誰かの役に立っていたらいいなとは思うけど、自分はあくまで自己満で書いてたから誰かに響くものをとか考えてなくて読み返すと何書きたかったんだコレみたいなのもあったりした

 

継続していく中でブログというコンテンツがどういった価値を持つのかも少し分かった気がするし、ひとつのテーマに対して文章でまとめて形にするというの伝える力を養うことも出来たと思う

的確に少ない情報で最大の情報を伝える為に、本質を捉えてシンプルな言葉に直すことやより大衆的な言葉を見つけるよう努めることが伝える力だと思う

それに気づけただけで続けてきた甲斐があった

 

写真だけのブログも文章が多いブログもどちらも智の集合体として財産だと思う

 

ここからは過去記事で特にアクセスの多い記事に追記や作例を加えてより完成度の高いものにしたり、より写真に踏み込んだ記事を書けるよう知識をしっかり付けてから記事を書いていこうと思う

 

1年毎日更新して12,000PVくらい増えて、読者は8人増えて…

この数字がどういう価値になるのかは自分次第だと思う

 

気持ち新たにインスタグラムを作り直した

https://www.instagram.com/koyuki.photograph/

前のアカウントはしばらく稼働してなくて、写真もまとまりがなかった

よければフォローしてね

 

そしてアドビーのソフトを使ってポートフォリオも作った

koyukiphotograph.myportfolio.com

 

まだ作り途中だけど、公開しないことにはいつまで経っても始まらない

写真を撮りつついろんな人のものを参考にしながら作って行こうと思う

 

最後に

 

この1年で積み重ねたものは様々だけど、このブログをきっかけにいろんな人に出会えたことも大きな成果のひとつだと思う

今の自分は富士フイルムのカメラやレンズにとても魅力を感じていて、それと同様に魅力を感じている人たちの写真や撮り方、機材への考えや価値観がわかって仕事上でも個人としてもとても有意義だったと思う

今までTwitterは写真をメインに更新してきたけど交流をメインに切り替えて、写真は先ほど掲載したインスタグラムやポートフォリオでの公開をメインにしていくつもり

いろんな方にこのブログを読んでもらえてよかった

ありがとうございました

いつになるかわからないけど、次の記事更新でお会いしましょう

 

GFXのシャドウ

これが364件目の記事

いよいよ次の記事で最後

まとめ的な記事にしようかと

ここまで続けて来れたのも自分の感想文見たいな記事を読み続けてくれた人たちがいたからだと思う

本当にありがとう

 

365件目以降もそこそこな頻度で記事更新していくと思うので

もしよければこれからも読んで欲しい

------------------------------

 

さて今日の話題「GFXのシャドウ」

 

タイトルの通り、GFXのシャドウのお話

Xシリーズでも割とコントラストが高くてシャドウをしっかりと締めた画にすることが多いのだけど。GFXはより一層追い込み甲斐があるというかしっかりと落としてもそこそこ情報が残っていて毎度のことながら驚く

特に夕方みたいなコントラスト差が大きくなりやすい時間帯こそGFXで撮影したくなる

これまでの全ての撮影において

「GFXで取ったらどうなるんだろう」

という好奇心とその確認作業のように今まで見てきたものやこれまで撮らなかったものを撮るようになった

GFXはチャレンジするきっかけをくれたカメラだと思う

今まで諦めてたことや撮ろうと思わなかったものを自分自身で撮りたいから撮るという姿勢に変わった

 

f:id:music_to_camera:20230908165931j:image

 

陽が沈みそうな時間帯、最後の太陽光が当たる場所を探して歩いた

ちょうど陽が当たる場所を軽トラが通過しようとしていた

白い車、角度のきつい夕陽、アンダーにし過ぎれば訳のわからない写真になってしまう

それでもGFXだと問題なく、アンダーにした部分もほのかに像が残りつつ、白い車も変に暗くならず、空の色や葉っぱの緑色もしっかりと出る

GFXはいつも期待以上の画を残させてくれる

しっかりと使い続けて所有したカメラの中で最長記録を更新し続けるカメラだ

不便さは大いにあるものの、大概満足してる

2年使用レビューはまた後日、書こうと思う

 

本来であれば真っ黒になってしまうだろうと諦めていた部分や、何かを犠牲にして撮ってきたものがGFXならば捨てずに済む

求めていた画が撮れる、そんな風に思わせてくれるカメラ

自分の目では見落としていたものやそれらの魅力を再確認できるツール

センサーがデカくてレンズが高価なだけのシリーズではなく

よりシビアによりマニアックな追求に付き合ってくれるカメラ

 

ハイライトもシャドウも思いのままにコントロールできる楽しさ

自分の尺度で自分の常識で、画が破綻しないレベルで画を求めることができる感動

GFXを一度、使えばきっとその魅力がわかるはず

気になる人はぜひ一度、富士フイルムでトライアルしてみると良いと思う

安価ではない分、しっかりと魅力を理解した上で購入した方がいい

だからこそ富士フイルムはトライアルを実施してると思う

 

ぜひみんなの手にGFXを、そして感動をその手に

TX-1

今日はスタジオ練習の日だった

来月ライブがあるというのに新曲は未完

大丈夫なんだろうか…

 

練習時間短いからセトリ決め直しも可能性のひとつとして考慮せねば

 

台風が過ぎ去ったものの天候は微妙で蒸し蒸しするから

カメラとかレンズとか楽器とかコンデンサーマイクとか

心配になっちゃうね

------------------------------

 

さて今日の話題「TX-1」

 

X-T1じゃないよ、TX-1だよ

 

実物を触れたのマジで感動

 

X-Pro3のカタログを見たことがある人ならきっとピンと来るはず

 

職場だったけどあまりに嬉し過ぎて思わずX-Pro3のカタログ(個人保管用)と一緒に記念撮影しちゃった

f:id:music_to_camera:20230908170710j:image
f:id:music_to_camera:20230908170732j:image
f:id:music_to_camera:20230908170718j:image
f:id:music_to_camera:20230908170728j:image
f:id:music_to_camera:20230908170725j:image
f:id:music_to_camera:20230908170714j:image
f:id:music_to_camera:20230908170721j:image

 

かっこいいよねぇ

今中古で買うと44万するのホント恐ろしい…

買ったところでフィルムは高いし、継続して使うには難しいところあるよなぁ

TX-1はいわゆるフルパノラマ機

詳しくはこちら…と言いたいところなのだけどTX-2のページしか見つからなかった

一応載せとく

fujifilm.jp

 

コンパクトフィルムカメラに搭載されてた“なんちゃってパノラマ”じゃなくて、ガチパノラマ

 

X-Pro3のカタログを見た時にTX-1の存在を知って、いつかフルパノラマで撮影してみたいなぁって夢見てたら

GFXでフルパノラマ撮れるってなってとても感動したんだよね

(それ考えるとGFXコスパいいのか)

ちなみにSIGMA fpも同じくこのパノラマの比率を用意されてるからこのふたつにはシンパシー感じてる

 

デュラテクトシルバーでGFX50R II発売されたらマジで富士フイルム最高だ!ってなる

歴史あるメーカーだからこそ出来ることがある

だからこそ、Xマウントカメラには歴史を継承したモデルも積極的にやって欲しいんだよね

金になる超望遠ユーザーに売り込むための機種や高性能マシンも良いけど、歴史の中で写真を撮り続ける人だっているし、それを良しとしてきたメーカーだと思ってる人だって少なくはないはず

数字を作る為に必死なのは分かるけど、量販店ばかりに供給して中国人バイヤーに売らせる商売してたら失うものもあるよ

 

歴史に残るカメラをこれからも作り続けてほしいなと思う

プロダクトとして賞を取るとか世界的な話だけではなくて、富士フイルムのカメラを使う人々の人生という歴史の中にしっかりと残るようなそんなカメラをこれからも作り続けてほしい

自分にとってX-Pro3がそんなカメラなようにね

 

歴史あるTX-1を触って、そんなことを思った

コントラストAF × IBIS

台風らしからぬあっけない感じで

ただの雨の日って感じだったな

 

バイクで通勤したから未だに靴下濡れてるけど…

 

帰り道は濡れずに帰りたいなぁ

------------------------------

 

さて今日の話題「コントラストAF × IBIS」

 

GFX50SIIのお話

コントラストAFでスピードを出すのは難しい

これは長年のメーカーの悩みだと思う

像面位相差AFが誕生してからAFスピードの闘いが業界で勃発して

コントラストAFの弱点を補ってきたのが今の各社のカメラだと思う

ちなみにこの流れは最近読んだソニーの本で知った

ミラーレスでナンバーワンを目指したソニーの戦略が書かれた本

気になるかたは読んでみて

 

GFX50SIIはコントラストAFのみ

像面位相差AFがない為、AFは確かに速くはない

それでも不便を感じたことはほとんどなくて

LMを搭載していないGF35-70mmやGF80mmを使っていてもAFのせいで撮りっぱぐれるというのはなかったように思う

それはもちろん自分があまりスピードが必要な撮影をしていないからというのもあるとは思う

ポートレートでも基本的には立ち止まってもらってポージングしているところを表情を変えてもらいながらアングルを変えて撮っていくというのが多かった

猫を撮っても窓辺に座ってるところを撮ったり、くつろいでるところを撮ってきた

それ以外は風景ばかりだし、動画はMFで撮影してた

 

でも最近、歩く人の後ろ姿を反射的に撮影した時AFが俊敏にいい仕事をしてくれたおかげでピントをほとんど外さずに撮れた1枚がある

 

f:id:music_to_camera:20230908080123j:image

 

被写体の左にある看板で置きピンというのも時間があればできたかもしれないけど、自分の背後を通過した直後だったので置きピンからの構図を整えてタイミングを待つという動作は間に合わないと思って諦めた

しかしながらGF80mm F1..7 R WRはあれだけ大口径なのに俊敏にAFしてくれたので絞り開放で撮影距離2.5mくらいの割に大きなボケを得た立体感のある画が撮れたと思う

 

これはIBISによって像が安定しているおかげでカメラがコントラストの差を見つけやすいからだと思う

 

そしてここには少し大袈裟にいうとテクニックがあって

一度コントラストAFで合わせておいてもう一度AFし直すと当然2回目の方がAFは速くなる

なので構図を整える前に一度被写体とそれ以外コントラスト差をカメラに認識させておいて水平をとりAFし直すとすぐにシャッターを切ってもピントが合ってることが多い

 

コントラストAFでも速いという10年前では想像もつかなかった事が実現されてる

これもまた富士フイルムの技術力ならではだと思う

新しいGFXは到底自分には買えるような金額ではないだろうけど、どれだけの進化を遂げていてどれだけのことが出来るようになっているのか…

とても楽しみ

タイミング

今朝はだいぶ涼しくてとても快適だったけどやっぱりまだまだ暑い

こういう時期が一番体調崩しやすいから気をつけねば

やりたいことが多過ぎて体調を崩してる場合ではない

 

この季節が終わると自分は花粉症のシーズンを迎える

とはいえ春花粉とは違って3週間程度で収まるから

対策をして構えたことなんてないけど

しんどい季節だけど積極的に出かけたくなるし

割と好きな季節

 

------------------------------

さて今日の話題「タイミング」

 

これは撮影における自分なりの注意点の話

 

撮影中、シャッターを切るタイミングを伺うことがある

例えば撮ろうとしていた構図の中に通行人や車が写り込んでしまうとか

まばたきをしない瞬間を待つとか

イメージしている仕上がりに近づける為に、タイミングを待つというのは大事なことだと思う

 

フィルムで撮影していた時は基本的にはマニュアルフォーカスでピントを合わせて、解像度を上げる為というのと念の為という2つの理由のもと軽く絞っておくという撮り方をしてた

まず間違いなくフィルムカメラはOVFなので、ピントを合わせる時はファインダー内でピントの山を掴む合わせ方をしてきた

念の為、というのは万が一被写界深度から外れていた場合を考慮して、というのと自分ないし被写体が前後にズレて撮影距離が変わってしまった場合を考慮してという2つの意味がある

フィルムという有限性のより高い記録媒体をデジタル時代に使っているからこそ、撮り直しへの気持ちが後ろ向きになり結果安牌を取る方法になる

もちろん表現のひとつとして絞り開放のネムイ写りもそれはそれで良いのだけど

 

では、最新の機材ではどうだろう

絞り開放から解像度の高いレンズが増えてきてAFは正確になってきた

解像度を求めて絞るという時代ではなくなりつつある

(解像度を高めないという趣向もあるし)

それでも被写界深度の理屈は変わらないし、ましてや被写界深度の浅くなる大口径レンズではそこは特にシビアに考えるべき点だと思う

 

f:id:music_to_camera:20230906140006j:image

 

手前の茂みを前ボケにさせたいというのとGF80mm F1.7 R WRの魅力的ななだらかなボケを利用して立体感を出したいという狙いがあって絞り開放にした

 

この撮影の時、真ん中の階段を中心に2人の距離感がなるべく同じになるタイミングを待っていた

シャッターを切ろうという少し前に再度AFしなおした

自分では前後にズレている自覚はないけど、自覚なく身体が動いている可能性もある

その為に再度AFした

 

GF80mm F1.7 R WRの被写界深度はとても浅い

これは撮影距離が離れていても感じるし、そもそもピント面の解像感がとてつもなく高いので少しピントが甘くなっただけでも分かってしまう

大口径レンズは突き詰めると扱いが難しく、気楽さがなくなっていく

それがいいか悪いかは人によるけど、自分は好きだ

 

撮影のタイミングは自分次第

通行人を入れて初めて完成する画もあれば、少しズラすことで不調和な調和が出来上がることもある

人の数だけタイミングがあるからこそ、自分が撮り、他人も撮ることの違いや差を楽しむことができるのだと思う

シャッターを切るタイミングというのも、その人の感性のひとつだと改めて思った