koyuki. FUJIFILM Log

富士フイルムのカメラとレンズの感想文みたいなブログ

ゴースト

歌うことになってから筋トレを始めた

筋肉で支える感じで出すと安定して声が出る気がする

 

腹筋だけだとバランスが悪いから

全身鍛えようと思う

 

服のサイズが変わらない程度に

(過去に胸筋育ち過ぎてボタン飛んだことある)

 

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さて今日の話題「ゴースト」

 

フジノンレンズの難敵であるゴースト

他のメーカーのレンズに比べて形が独特な分、扱いにくいので可能な限りアングルを再調整して写らないようにするのが良いと思う

 

液晶やEVFならば確認しやすいのでミラーレス一眼のメリットとも言える

 

最近ではフォクトレンダーのNOKTON 35mm F1.2が独特なゴーストを楽しめるレンズとして話題になったけど、ゴーストをアクセントとして使える現行レンズは少ないからひとつの正解だと思う

 

何はともあれ、基本的に忌むべき存在であるゴースト

撮りたいもの、自分が見ていた世界を伝えるのに邪魔な存在であることには違いない

 

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このアングルから少しでもカメラを上に向けるとたちまちゴーストが出てきてしまう

構図は決まっていても、ゴーストが出ないアングルを探すのに時間がかかってしまう

絞り開放で西陽を柔らかく描写させたいけどゴーストはいらないなぁ…というワガママを通した為に空と稲穂のバランスが微妙になってしまった

 

GF80mm F1.7 R WRはフリンジが発生しやすく大口径レンズなりの悩ましい点はあるけど、処理しにくいほど酷くはない

むしろ絞り開放でフレアは柔らかいのに解像感やコントラストはしっかり残るところが流石のGFレンズといったところ

 

まだまだ使い込めてないので、色んな場面でGF80mmを使っていってゴーストのコントロールやフレアとの付き合い方を身に付けたいと思った

見たまま

残暑厳しい日々が続く…

昨日は動画編集をして

映画を見ながらアコギの弦を変えて

「うみべの女の子」がprimeで観れるようだから観た

浅野いにおさんの漫画好きで、連載中のもの以外はほとんど買ってる

原画展も行くほどに好きだから原作愛強めだけど、実写化されても違和感なくてよかった

 

いい休日を過ごせた

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さて今日の話題「見たまま」

 

今日もGF80mm F1.7 R WRのお話

 

このレンズを使っていつも驚くことがある

それは被写体を見つけた時、その場からファインダーを覗くと見たまま撮れること

まるで度なしのメガネをかけたかのような感覚

(ちなみに視力は左1.5右1.0)

 

この感覚に慣れるほどまだGF80mmに向き合う時間が作れていないのだけど、慣れてしまえばきっと撮影がとても楽になるのだろうなと思う

 

被写体を見つけてカメラを向けて迷うことなくフォーカスを合わせにいける

水平をとる余裕も生まれる

寄り引きで画角を調整する必要がほとんどないくらいとても自然にレンズを向けることができる

こんな楽なことはない

 

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到底スナップ向きなレンズとは思えないほどの大口径でそれなりの大きさと重さ

気軽に振り回せるようなモノではないと思う

 

本来であればGF35-70mmをつけてスナップ撮影に出かけるのだろうけど、あまり使えていなかったGF80mmをどうしても使いたかった

 

結果、GF80mm F1.7 R WRはスナップにもアリだと思う

構図の悩みも起きにくく、AFも遅くはない

寄れないストレスも多くはないはずなので大口径スナップ用レンズ、とも言えなくはないと思う

 

ポートレートのみならず色んな撮影に使いやすいのもGF80mm F1.7 R WRの魅力だと思う

F1.7

中途半端だけどこの記事で358件目

いよいよ1年連続更新達成の日まで1週間

偉業でもなんでもなくただ単に自身の達成感のために続けてきたことがあと数日で終わろうとしてる

昔から飽きっぽくて長く続いたことなんてあまりない自分がまたひとつ変われるような気がしてる

 

このチャレンジが終わったらつなさんやモアイさんのように

撮影に出かけたらその写真をたくさん使って記事を書くスタイルにしたいなと思う

 

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さて今日の話題「F1.7」

 

GF80mm F1.7 R WRのお話

 

買ってからというもののあまり使えてなかった気がするこのレンズ

fujifilm-x.com

 

過去記事にも書いたけどGF63mm F2.8 R WRからの買い替えで手に入れたレンズ

 

実際に“中判デジタル”を使ってみるとボケ量を求める為に手にいれるようなものではないと分かる

ただしボケ方は格が違うと自分は思ってる

これは中判フィルムカメラであるGW690IIを手に入れて6×9のフォーマットで撮影して感じた、強烈な描写力と共に得られるなだらかで自然なボケを実感した時と似てる

でかいレンズででかい撮像面に露光させるロマンというのは色褪せない

 

F1.7という口径はボケ量ではなく、目の前に広がるリアルをセンサーにより鮮明に届ける為に必要なのだと感じた

 

 

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この4枚で最後の1枚だけ絞りすぎたなと思った

この写真だけ解像感が少し損なわれている気がする

おそらく絞りすぎて画質のピークを過ぎてしまい小絞りボケが起きたのだと思う

 

ja.wikipedia.org

 

開放F値が小さいレンズほどこの現象が起きるF値も小さくなることが多いように思う

 

GF80mmの解像感を保ちつつ、被写界深度を深くできる限界はF8あたりだと思う

F5.6あたりであれば問題なくしっかりと解像する感覚がある

そこまで絞れれば撮影距離を考慮する必要もあるけど人物撮影でもしっかりと立体物として被写界深度内に入れることができると思う

こういった考慮すべき性能面があるからこそ、用途にあったレンズ選びをするというのが大事だと思う

 

F1.7という開放F値がもたらすのはボケ量ではなくセンサーへの情報伝達量の多さ

この“うま味”を知ってしまうとXF50mm F1も気になってしまうね

 

大口径はボケ量ではなく情報量

これが中判デジタル用大口径レンズを使って思ったこと

お気に入りのコーヒー屋

残暑厳しい中

いつものごとく職場のベランダで一服

汗がじわじわと出てくる…

 

落ちた体力を戻したい

やはり仕事後に運動か…

悩んでばかりだと何もしなさそうだから

とにかく身体動かすかぁ

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さて今日の話題「お気に入りのコーヒー屋」

 

え、カメラとかレンズ関係なくない?

 

そう、関係ない

今日は好きなコーヒー屋があるという話

 

みんなは好きなコーヒー屋があるだろうか

スタバやタリーズドトールなどのセカンドウェーブ

そして1杯を大事に淹れるスタイルのサードウェーブ

いろんなコーヒー屋、喫茶店がある

そんな自分はとあるセカンドウェーブの喫茶店で社員をしていた時期もある

当時は別にコーヒーがそこまで好きではなかったけど、喫茶店経営のノウハウを学ぶために働いていた

ショップで豆を買い自宅でゆっくりと楽しむのもいいし

お気に入りの店で飲むいつものコーヒーを楽しむのもいい

 

最近自分が行くのはこちらの店

bluedoorcoffee360.com

 

このあたりに住んで早5年

この店を知ったのは2年ほど前で、近所に住む上司から教えてもらい散歩がてら出かけた時に立ち寄った店

香りもよく、優しくもしっかりとしたコーヒーの味に惚れて行くようになった

近所から引っ越した今もギリギリ徒歩で行ける距離ではあるので3時間の散歩の途中で立ち寄った

久々にGFX50SIIを持ち出し、一緒にNikon F100も持ち出していたので交換レンズを持って行けず、潔くGF80mm F1.7 R WRだけ付けて出かけたら帰る頃には握力の限界を少し感じた

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カメラがあれば出かけるきっかけになる

そんな出先で素敵なコーヒー屋に出会えたらそれはとても素晴らしいことだと思う

美味しいコーヒーを飲み、好きなように写真を撮る

こんな休日の過ごし方が自分は好きだ

 

アクセス等は冒頭載せたURLから調べてほしい

とても辺鄙な場所にあるので目的がない限り行くような場所でもないけど…


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店名通り青いドアが出迎えてくれる

店先にベンチがあるので田園風景を見ながらコーヒー休憩をしてもいい

 

ここが今、自分が一番好きなコーヒー屋

また良い店が見つかったら紹介しようと思う

日の丸構図+二分割構図

昨日は天気も良くて作業もひと段落したから

久々にカメラを持ち出して写真を撮りに行った

 

フィルム一眼レフに中判デジタル一眼

久々の重装備にやや筋肉痛…

 

衰えを感じる…

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さて今日の話題「日の丸構図+二分割構図」

 

風景に最適と言われている二分割構図と日の丸構図は相性がいいと思うというお話

 

真っ先に思うのは潔さ

 

ストレートにも程があるくらい工夫もなく、特別なことは何もしてないけど強烈に記憶に残りやすいから自分はこの組み合わせがとても好き

そしてあまり頭を使わないで撮れるから時間経過で変わってしまう一瞬を記録するにはちょうどいいと思う

最近の記事で書いたようにX-Pro3のファインダーではどうしても隅まで確認して撮るには視認性が低いし、時間がかかってしまう

日の丸、二分割というシンプルな構図は苦肉の策とも言えなくはないけど、結果撮りたい画が撮れてるのでヨシ

先日の記事、三分割法の補足記事のような内容になってしまうけど

koyuki-fujifilm.hatenablog.com

今の自分にとって大事なことが何かを書けている気がして、頭と心の整理をこの記事を書くことでできていると思う

 

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これもMV撮影で訪れた九十九里浜での1枚

koyuki-fujifilm.hatenablog.com

絞り値がF2.5と中途半端なのは設定を確認する余裕すらなくカメラを構えたから

この背中が小さくなる前にシャッターを切りたい

そう思って急いでX-Pro3を構えた

 

伸びる影、淡い空の色

その時の一瞬の記録

 

シンプルな程、気持ちのままに写真を残せる

 

この構図が自分は好き

 

今の自分にとって大事なのは記録を残すこと

日々の記録、活動記録、大事な時間を写真や動画という形で記録すること

これが今の自分にとって大事だから構図にこだわりすぎて撮り逃したくない

だからこそシンプルな構図でも撮る

残せていることが大事だと今の自分はそう思う

MV撮影

今日はフィルムカメラを持ち出してテスト撮影

先日手に入れたばかりのNikon F100に貴重なAGFAのフィルムを装填し露光チェック

ついでに買おうかと考えてるレンズのテストも兼ねてる

いい感じなら自分のバンドのアー写撮影をフィルムでも撮ろうかと思う

 

しばらく天気が良くないようで

フィルムで撮るなら天気がいい時でなくては

 

暑いけど、撮りきってくる

 

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さて今日の話題「MV撮影」

 

MV撮影はライフワーク、そして30代の思い出作りという名目で友人のデコピンと

twitter.com

ふたりで作曲とレコーディングから撮影までをやってる

曲は元々デコピンがアコースティックで作ったものを自分がバンドアレンジしてる

オケを作り、スタジオで歌を録り、MIXして音源を完成させ映像と合わせる

完成までにとても時間がかかり今作は音源作りからだと1年以上かかってる

 

そのMVがこちら

youtu.be

 

 

今日はその行程の一部である撮影の一部始終を話そうと思う

文章だけのやたらと長い自分語りなので煩わしく思ったらせめてMVだけでも観ていって欲しい

 

今回のMVで3作目、曲自体はもう10年以上前からある曲

過去のMVは歌詞に沿った映像を撮る為にそれっぽい場所を探して撮影したし、映像には歌詞が載ってる

今作は直接的な表現を避けて歌詞は載せず、イメージ映像に近いものにしたいと考えた

そのほうが観る人、そして歌詞を聴いた人ごとの捉え方や受け取り方がなされてMVを観てくれた人の記憶に残るのではないかと考えた

10年以上前からあるこの曲を好きでいる自分なりのこの曲への愛だと思う

とてもいい曲だからなるべく多くの人に聴いてほしいし、同様に好きな曲になって欲しいと思った

 

ふたりで歌詞を見つつ直接的な映像表現になりすぎないよう考えてロケ地を選び、想定されるシーンの時間帯や太陽の位置、衣装や小道具などを話し合った

なぜ太陽の位置が関係しているかというと、順光だと目を開けるのが困難だから

実際、やむなく順光で撮影しているシーンは目を開けているのがしんどそうな時がある

あとは時間帯によっては太陽の角度によってハイライトとシャドウのつき方が変わるので被写体の盛れる角度が目立つかどうか、そして仕上がりへの納得度が違ってくる

 

選定したロケ地は横浜みなとみらい、江ノ島腰越海岸、千葉にある九十九里浜

この中でも選ぶのに一番時間をかけたのが九十九里浜だった

九十九里浜を選ぶにあたって基準になったのは砂浜の広さと人工物を写さないようにする時のアングルの自由度

電線やテトラポット、もちろん通行人も写さない為にはそもそも閑散としてる場所である必要があり昨年夏の終わり8月下旬に九十九里浜に行った時ほとんど人がいなかったのが選定理由だった

実際にはテトラポットを写してでも使いたいシーンがあったので完全に人工物がないわけではないけど…

ドローンによる空撮映像やアイドルのMV等での確認だった為、不安は残ったが撮り終わった今となっては自分たちには九十九里浜以外にはきっとなかったと思う

 

ここでは砂浜で白い服を着て白い布を持って歩くシーンを撮りたいと考えた

その結果AFに信頼のおけるカメラが必要だと思いX-H2Sを購入した

きっかけが今回のMV撮影だっただけで、そもそも買おうと思っていたけど

実際には白い布(ベッドシーツ)は白すぎてイメージに合わない気がしたのでオフホワイトにしたくて紅茶で染めたがこれがちょうどよくコントラスト差が生まれてAFしやすかったと思う

AFは基本的に瞳AFをONにして撮影していた

X-H2Sの瞳AFはとにかく精度が高くここにリニアモーターが絡むとコントロールの自由度が上がる

フォーカス送りをAFで行ったシーンもあったけど見事なまでのスムーズさで楽にクオリティが上げられる点、アマチュアのワンオペ撮影にも関わらず素人臭くない映像になった点でかなり満足できた

富士フイルムのカメラではカラコレの必要を感じないのでシーンに合うLUTを探す必要もないし素材の切り貼りだけで作れるのはとても楽だった

手間暇かけて作るものは思い入れも大きいけど、時間なきサラリーマンの趣味にしてはカラコレは重荷だと思うし下手にカラコレして変な仕上がりになるよりエテルナをちょっといじって撮って出し4K動画を扱った方が楽だと思う

スキントーンもナチュラルで主張の強くないエテルナにカラーを+2して現実味のある色調にするだけで満足できるので素晴らしいと思う

 

いざ撮影、最初のロケ地は江ノ島腰越海岸

デコピンも自分も勝手知ったる土地なだけあってリラックスして撮影できたと思う

この時はまだXF16-80mmを使っていて、ボケに頼るシーンがあるかもしれないと思いXF90mmも持ち出していたけどここでリニアモーター搭載のXF90mmが最高の撮れ高を残してくれたのもあり非LMのXF16-80mmはわずか1ヶ月で換金となった

LMの絶大なAFコントロール能力に惚れてしまいすぐさまXF18-120mmを購入した

動画撮影用のレンズだけあってとても素晴らしい映像が撮れたので後のシーンの全てをXF18-120mmで撮影した

今回に限った話とするならば機材費に約40万かけていたがそんなもの気にならなくなるくらい良い映像を撮れたと思う

 

綿密に打ち合わせをしても当日思わぬことで手こずることもあったし、現場で思いつくことを試してみたらとても良かったりして少人数ならではの舵取りで撮影は大きな難なく完了した

今回の撮影の中で改善点やこうできれば良かったという点は

・歩行する映像を水平をとりながら撮るには電子ジンバルが欲しい

・みなとみらいエリアで三脚使用できれば良かった(許可を取るのに金が必要らしい)

・最初からXF18-120mmを使えたら江ノ島でのシーンのクオリティを上げられた

・ミニ三脚を使った撮影に慣れておくべきだった

 

ミニ三脚を開いて胸部で固定して撮影するという技法があってみなとみらい地区では基本ミニ三脚を地面につけずに撮影した

(一部休憩してるふりして段差に腰かけて傍にカメラをセットして撮影したけど)

チルトする映像を撮る時はビデオ雲台の必要性がとても高いことも感じた

 

ともあれ今作はかなり満足度の高い仕上がりになったし、自分においては自信につながった

すでにX-T5も発売されていて当然モノとしてはそちらの方が断然欲しいのだけど、道具として信頼できるのはやはりX-H2Sだと思ったしそれに間違いはなかったと思う

 

音楽を始めて18年、カメラを始めて15年

どちらもブランクがあったりして歴だけやたらと長いけど両方が結びついて形になっている楽しさを噛み締められるのも納得できる映像を納得できる色で記録できる富士フイルムの機材あってこそだと思う

音楽とカメラ、どちらも続けていて良かったと思える

 

最後に、本編とは関係ないけど九十九里浜での撮影当日の早朝に撮った写真を載せておく

ダラダラと長い文章を最後まで読んでくれてありがとう

 

 

 

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三分割法

8月が終わる

あっという間だったなぁ

暑さが和らいだらGFX持って都内散策しようと思う

ガッツリひとりフォトウォーク

次はどこに行こうかなぁ

 

新しいフィルムシミュレーションはあのREALAだとか噂が出ていて、ほぉなるほど…と

第4の感色層である水色?シアン?だっけか

により見たままの色に近くなります的なやつ

言わば記憶色を象徴するようなフィルム

たのしみだねぇ

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さて今日の話題「三分割法」

 

三分割法、ご存じだろうか?

 

start-camera.com

 

とてもわかりやすいサイトを見つけたので拝借

 

構図の説明やらは端折って、この三分割法に対してのお話

 

この三分割法は写真を始めた人が割と始めの頃に理解する構図ではないかと思う

自分も学生の頃始めた写真屋のバイト先で教えてもらったのがこの三分割法だった

もちろん日の丸構図も教わったけど、当時は風景を撮ることが多かったのもあってあまり日の丸構図は使わなかった

 

時は流れ、今の職場(別会社の写真屋)

ある種、これは呪いというかなんというか…

写真の構図に関して質問をしてくる60代以上の人だろうか

「日の丸構図は良くないんでしょ?」

これだ、これは呪いだ

誰から何を聞いたのか知らないが日の丸構図を良くないという認識でいる人は一定数いて、大体が割と高齢な世代が多い気がする

いろんな人のいろんな写真に接する機会が多いからこういう世代別の価値観なんかもダイレクトに受け取ることが多いのだけど、日の丸構図を避けたがる人が使いたがるのが三分割法もどきだと思ってる

 

まぁ誰がどんな写真をどんなふうに扱おうがここでは関係なくて

三分割法というポピュラーな構図ほど規則正しく写真を撮るということに囚われがちになりそうな気がするのだ

構図への理解が浅い人の方がいい写真を撮ったりすることもあるし、それはその人が見てきたもの、感じたもの、価値観など…それらの複合された結果だから別の言い方をすれば技術ではどうにもならん部分もあると言えると思う

構図がいいというのはその人の着眼点がいいということだと思う

 

必ずしも正解、間違ってないものを撮るというのは簡単ではないし、必要でもない

そう思って撮る写真もたまには良かったりする

 

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午前6時頃でろくに寝てないのもあって頭が回っておらず

車に忘れ物を取りに行った時に撮った1枚

 

三分割法で撮るよりも奥行きや道のカーブ、電柱のパースペクティブそれらが何気なく収まってるこの感じがちょうどよくて好き

構図にこだわることなく頭が空っぽの状態で撮った写真にはその時その場所をいいと思った感情が素直に乗ってる気がする

 

いろんな構図があってそれぞれに効果的な瞬間がある

履き違えることなくうまく使い分けることが大事なことに変わりはないけど、そればかりに拘らず自分の思うようにシャッターを切ることも大事だと思う

 

その時その場所でシャッターを切ったことが大事だと思う