koyuki. FUJIFILM Log

富士フイルムのカメラとレンズの感想文みたいなブログ

XF27mmとクラシックネガ

今回は相性のお話

 

XF27mmはこれまででかなり出番が多く買い直した回数も1番多い

とりあえずのレンズとして買い戻しやすかった

サイズ描写持ち出しやすさ等の面から見てもちょうど良いレンズなのだ

XF18-55mmもいいのだけど、やはり長い

やりすぎキットレンズとして名高いXF18-55mmよりも単焦点レンズのXF27mmの方が肌に合っているし、潔さが心地よい

 

WRになってからは手放してない

不満もないし、むしろ満足している

絞りリングが付いたのも大きい

特にクラシックネガとの相性は最高だと思う

 

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X-E4  XF27mmWR

 

クラシックネガは基本的に明瞭度を−1にしてる

その方がより雰囲気的にSUPERIAっぽくなる気がした

そもそもSUPERIA X-TRA400はとても安価ながらコントラストで使いやすく、良い意味で汚らしい描写だと思ってる

これぞフィルム写真!と言った描写

 

それがデジタルで再現されるというのはとても嬉しい

それは金銭的な意味でも

X-TRA400は今や高級フィルム

とてもじゃないが常用できる金額ではない

 

日々の記録のような写真としてちょうど良い感じになるクラシックネガ

その描写相性のいいレンズ探しもまた富士フイルムXシリーズとの楽しい付き合い方ではなかろうか

 

風景撮影に対して思っていた事

今や風景撮影がメインと言ってもいい程、風景を撮りに出掛けている

三脚もハスキー3段風景撮影向きなクソ重くて冬は氷の様に冷たくなるものを使っている

良い機材でしっかり撮るならばしっかりとした三脚が必要

最初はジッツォにしようと思っていたけど、ハスキーの方が""な気がした

PLNDは撮影とあらば常に持ち歩く

もちろんスターリーナイトプロソフトンクリアも必ず持っていく

それぐらい風景撮影にハマっている

 

しかし、以前…というかGFX50SⅡを手に入れるまでは風景はあまり撮らなかった

正直なところ

Googleで検索したら良い写真見れる

と思っていた

わざわざ自分が撮影する必要ないと思っていた

 

そんな自分が風景撮影にハマるきっかけになったのがGF100-200mm

 

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GFX50SⅡ  GF100-200mm

 

桜島の麓には町がある

こんな巨大な活火山と共に生きている人たち

その暮らしは実際に住んでみないとしっかりは理解できないだろう

しかしそこにがいてがあり、生活がある

噴煙上がる山の麓で生活を続けている

とても強いなと思った

薄っぺらい思いかもしれないが、心にずしーんと受け取った何かがあった

圧倒されたのだ

 

それを記録するにはもはやGF100-200mm以外考えられない

その日その時その場のあらゆるものをそのまま記録できる

それを高いレベルで可能にしてくれるレンズ

それがGF100-200mm

 

このレンズを手に入れてから、その場にいた自分のその時を1枚の写真に全て残せる気がした

それ程パワーのあるレンズなのだ

撮影意欲を掻き立ててくれて興味のあるもの全てにこのレンズを向けたくなる

 

このレンズがあれば自分はどこにでも行ける気がした

GF100-200mm良いレンズだ

 

RAW現像

富士フイルムのカメラを使っている人は基本的にJPEGで完結している人が多いのだろうか

当然、JPEG最高画質を目指しているメーカーのJPEGなので他社に比べてかなり綺麗ではある

しかしながらどうしてもレタッチRAW現像でなくては実現しない画もあるのが事実

JPEGの画質が良いが故にRAW現像するのも億劫だったりするが、そのあたりみんなはどうなのだろう

 

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GFX50SⅡ GF35-70mm

 

河口湖のほとりにて、桜と富士山という日本ならではの光景

 

これはフォーカスを合わせていない富士山に露出を合わせ、あとでフォーカスを合わせた桜を持ち上げて仕上げるという現像

 

GFXのセンサーは多大な情報量を1枚の画像に込めていると思う

アンダーに撮った部分が色情報もしっかり残っている上に解像度も高いまま

これはフルサイズセンサーでも同じような体験は出来るけどやはり色情報は乏しくなってしまうし、ノイズが多くなる

GFXならではの撮り方でもある

 

カメラ内RAW現像ではあくまで現実的な範囲でしかレタッチが出来ない

理想に近い物に仕上げるには他の手段でRAW現像するしかない

 

自分はRAW現像にはLightroomを使用している

その富士フイルムのRAWデータにその機種に対応したフィルムシミュレーションを当てることもできる

しかしトーンノイズ処理、特に人肌ではスムーススキンエフェクトの影響がデカい

結局撮って出しJPEGのクオリティには及ばないのだ

JPEG最高画質を目指しているだけある

RAW現像をして初めて分かる凄さだと思う

 

各処理とエフェクトをかけた状態での撮って出しTIFFとか出来たらもう最高なんだけどね

 

FUJIFILMの青 ②

 

当ブログ初期に同じタイトルで記事を書いていて、改めてFUJIFILMの青色はいいよなって思ったのでまた書くことにする

 

 

カニズム解明だとか、記憶色がどうとかは調べたところでたぶんよく分からんと思う

ただホワイトバランスだけで他社メーカーとこんなに差が出るのか…と思うと驚きである

 

富士フイルム→他社→富士フイルム

という流れでカメラを買い替えた時、大体いつも出戻った時に富士フイルムの色の良さに感動する

思い返せば富士フイルムのカメラ空の色海の色は特に違和感を感じることが少なかった

 

今はカラークローム・エフェクトカラークローム・ブルーと言った機能があって

赤色、黄色、緑色の有彩色がベタっとした描写にならないように出来たり、青色に特化して深みを持たせることが出来たりと

富士フイルムの色に対するこだわりは素晴らしいと思う

 

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GFX50SⅡ  GF100-200mm

 

相変わらずのビシッとした描写

この一枚の中にいろんな青が詰まっている

それを形にしてくれる素敵なカメラとレンズ

 

一体世の中にはどれだけの青があるのだろう

青色は人によって見え方が違うらしい

自分にとっての青誰かにとっての青

きっとそのどれもを富士フイルムは素敵な青色にしてくれる

撮ればきっとみんなが好きになる青

 

そう思ってやまないほど、富士フイルムの青色が好き

手持ち星景撮影

そろそろX-Pro4貯金を始めた方がいいかも

なんて考えてる

けどそもそもX-Pro4が出るとしたら一体どんなカメラとして発売されるんだろうか

もはや予想も付かない

でも正面から見た外観は変わらないんだろうな

それだけでも安心感ある

今の技術力ならばIBIS入れられるはずだけど入れるのかな

今更しょーもないものを作る様なメーカーではないと思ってるのでただただ楽しみ

 

 

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そんなIBISが強力になってきた富士フイルム

ボディ内手ぶれ補正の効果を初めて実感したカメラはSONY α7Ⅲだった

こんな遅いS.Sでブレずに結像するのか…⁉︎と驚きながら色んな写真を撮ってた

あれは感動したな

それが今や富士フイルムのカメラでも普通になってきてる(当時はX-H1しかなかった)

あの色写りをより安心して楽しめる

そもそもその"安心"って必要なのかって気もするけど

でも確かに安心してる

安心でないものはきっと今は娯楽になってるんだろう

 

時は流れてGFX50SⅡ購入

購入当日、日が暮れよもやISOを上げるしかないか…という時間にもなったが一向にブレる気配がない

交通量の多い通りに出て手持ちレーザービームを試すと……撮れてしまう

大さん橋からみなとみらいの夜景を手持ち夜景

これも撮れてしまう

手持ちで1秒をラージフォーマットで出来てしまう

これには驚いた

 

OLYMPUS (現OM Digital Solutions)の

OM-D E-M1markⅢが出た時のこと

それは星空AFなる機能と強力な手ぶれ補正を搭載した手持ち夜景を推したカメラだった

確かに強力な手ぶれ補正で、三脚なんてほとんどいらなくなっていくんだなと思った

 

それが今や中判デジタルでも出来てしまう

たった数年でここまで進化していくカメラ業界

素晴らしい

 

 

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GFX50SⅡ  GF63mm

 

河口湖の桜まつり会場から車へ戻ろうとした時

富士山がとても荘厳な雰囲気を醸し出していたので撮りたくなった

GFX50SⅡの実力をすでに理解していた自分には何も驚くべきことではないが手持ちで夜景、星も撮れてる

その上でこのノイズの少なさ

F2.8、S.S 1秒 ISO3200

富士山の稜線も鋭く、街の灯りもディテールはしっかり残っている

これは間違いなく撮影技術ではなく開発技術の進歩で撮れた一枚だと思っている

 

撮影者は暗闇から解放されようとしている

 

それを感じた1枚だった

 

高解像度の先に

α7RⅤ素数据え置きで出ることにある種の安心感と時代の変化を感じた

 

"高画素戦争"は悪いことではなかったと思う

でも画面で納得してプリントしない人たちが6,000万画素もいらないなんて言う

当たり前だろ

それを承知で各社画素数を上げてきた

字面で売れる時代もあった

話題にもなる

 

でも、それももう終わりを迎えた

勝手に個人的にそう思った夜だった

 

 

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GFX50SⅡ5,000万画素は多いと思うか?

 

自分にとってはちょうど良いと思ってる

それはプリントありきの答えであって、画面だけならきっと2,000万画素でも多いくらい

 

今や画素数が多いことは一部のデメリットを大きく捉えて否定する人もいる(ノイズのこと)

それはあながち間違いではなかった

でも、富士フイルムはもうそれを過去のものにしてると思う

あれほど楽にノイズとの闘いを終わらせることが出来るのは素晴らしいことだと思う

 

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GFX50SⅡ  GF100-200mm

 

桜の花びらがうるさくならない

これは少し心配してた部分でもある

ポップコーン現象なんて言葉もあったりする

GFX50SⅡはその心配は必要なかった

 

不満がないから良い機材なのか

 

満足しているから良い機材なのか

 

似て非なることだと思う

 

改めて自分の機材はどちらなのかを考える

 

それ次第では撮れる写真もきっと変わるんじゃ無かろうか

そうでなくてはきっと撮れる写真はずっと変わらないままなのではないか

 

GFX50SⅡは、GFレンズは写真との向き合い方を変えてくれた

それは桜の花びらが自然に写ることや、人の肌の色、空と雲の色、明暗のコントラストが至って普通に写るからだと思う

 

これから先もきっとGFXで写真を撮っていく

それは真の意味で自分の見ているもののそのままの記録にできるからだと思う

それくらいGFXはリアルを切り取ってる

 

 

 

X-T5に触れた所感

昨日、都内に用事があったのでついでに六本木東京ミッドタウンにあるFUJIFILM SQUAREに行ってきた

 

もちろんお目当てはX-T5

 

ベッタベタ触ってきた

最高に良いカメラだよ、あれは

予約した人のうち一体何人が手に入れられるんだろうね

手に入れられた人は良い年越しが出来ると思う

 

あとはスクエア内の写真の展示を見てきたんだけど

選ばれしGFXユーザー達の作品展示には心踊った

とてもいい作品ばかりでいい刺激を受けた

fujifilmsquare.jp

 

ロドリゴ・イジェスカス氏福島あつし氏シンウー・パーク氏の作品に特に感銘を受けたなぁ

とても良い気持ちになれたので期間中もう一度行けたらいいな

 

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まず、サイズ感

実物見るとビックリするくらい小さい

X-T5見た後だとEOS R7引くくらいデカいと思う(※個人の感想)

 

 

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この写真だけクラシックネガで撮ってた


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洗練されたT一桁機ここに在り

X-T3ですら大きく感じる程だよ

なんかもうサイズ感バグってる

だってこれでIBIS入ってて、NP-W235で、FHDだけど動画90分撮影できちゃう

これはすごい進化を遂げてるよ、X-T5

 

グリップの形状とても良い

まるで糸で操られているかのように気付いたら人差し指がレリーズボタンの上に乗ってる

これはもうPhotography FirstっていうかPhotography Fastだね

いかに撮りたいと思った瞬間にシャッターを切らせるかって部分を突き詰められている設計

気分いい、とても

 

シャッターフィーリングX-T4に似て大人しめ

でもちゃんとシャッター切ってる感じ手に神経に、脳に伝わる

X-E4のシャッターを切った感覚に少し似てるかも(あれほど大袈裟なシャッターフィーリングではないけど)

 

ファインダー倍率アップした甲斐あって、その液晶に映る世界にすっと引き込まれてしまうよう

メガネをかけてないのでアイポイントの部分はそこまでメリットないけど、あのファインダーたしかに気分上がる

 

露出補正ダイヤル右手親指だけですんなり回せる

ここはX-T3X-T4とは違って台形カットにして親指が当たる面積を増やすってアプローチにはしてないようだ

(以前カバンの中で勝手に露出補正ダイヤル回ってるって指摘多かった)

まぁ回ればなんでもいいよね

 

とにもかくにも正常進化を遂げたX-T5

発売後のみんなの反応、とても楽しみ