最近では標準単焦点はハーフマクロ、中望遠や望遠ズームは最短50cmや70cmが当たり前くらいの設計が増えてきた
ただ寄れるだけではなく、最短で撮影しても収差の抑えられた優秀なレンズが増えた
便利になって撮れるもの、撮りたいと思えるものが増えた
これは業界全体の努力と危機感の成果だと思う
XF70-300mmやXF56mmWRが正しくソレ
一眼レフが主流だった時から売れ筋やトレンドを見てきた者としては、最近のスペックは驚かされることばかり
そんなことが可能になる時代が来るなんて……っていうのが正直な感想
GF100-200mmもまた寄れるレンズなのだ
GFX50SⅡ GF100-200mm
絞り開放F5.6、テレ端最短での撮影
このGF100-200mmは絞り開放で撮影しても収差を気にすることなく解像感を得られる
ワイド端60cmというのもなかなかのもので、要は35mm換算80mmの画角で60cmまで寄れてしまう
このGF100-200mmがズーム全域で最短撮影距離60cmだったら天と地がひっくり返るほどのスペックだっただろうが、そうなればきっと何かが犠牲になるだろう
この写真を撮った日は風がそこそこ吹いていて被写体である葉の揺れが止まるのを待つ撮影だった
機材重量は2kg程、ファインダーを覗いたままタイミングを待つ(三脚使えばよかった)
これがしんどいかしんどくないかは個人差があるのでお気持ち表明は不要
風で揺れる葉をファインダー越しに眺めていられたのはIBISとレンズのOISのおかげだと思う
ブレの少ない視界の中でフレーミングをキープ出来るのは撮影ストレスが少なくて良い
GFX50SⅡを知らない人なら連写すれば…とか言うだろうが3コマ/秒が全力なこのカメラではむしろ1回を狙って撮ったほうが後々のことも含めて楽だと思った
もちろん風がやめば葉が止まる時間は10秒以上はあったというのもある
このGF100-200mmがこの設計だったおかげで撮影出来た写真が多いこと多いこと…
自分にとってはジャストフィットなレンズ