2021年秋、中判デジタルが50万円を切る低価格(?)で発売されたGFX50SⅡ
当時CanonのEOS R5やSONYのα9Ⅱが近い価格帯で販売されていたのもあり、フルサイズ買う金で中判デジタル買えるのかぁ…と買う気もないのに夢を見た人たちはそれなりにいたはず
予約開始直後に予約をして、資金繰りに頭を悩ませる時間もまた楽しかった
その時下取りに出したのは主力機全て
GFX100Sのカタログを見た時から中判デジタルに自分の求めているものがあると感じていた
あの質感のあまり良くない紙に印刷したにも関わらず皺や髪の質感、その被写体そのものがそこにいるかのような描写
中判デジタルの描写こそが、プリントでの最高画質をもたらしてくれる
自分の目指すモノはα7RⅣの先にはない
GFX50SⅡならば与えてくれるはず
迷うことなくSONYを全売りしていた
いや、後悔がないかと言われたらそれは少し間違いかもしれない
Carl zeissのbatis40mm、あれはほとんど使わずに売ってしまった……
もっとじっくりと使っていきたかった
ただ今となってはSONYの色がどうも好きになれず
購買意欲が一切湧かない
それぐらいGFX50SⅡの描写は素晴らしい
色再現度の高さ、ディテールの豊富さ、ダイナミックレンジの広さも全てフルサイズを超えていて
そこに加えてフィルムシミュレーションの色も楽しめてIBISも強力
写真を楽しむには何も不足はない
ただ、動画機能はかなり絞られていて
まず4K動画は撮れない
2021年に発売されたカメラとは思えないスペック…
せめて1.4倍クロップとかで4K搭載しておけばとは思う(広角レンズ拡販に繋がりそう)
GFX100Sとの差としてはかなりの物だと思うけど、GFX50SⅡのIBISの方が強力な点もこの視点からだと邪魔してる気がする
まぁFHDだけど120分連続撮影できるのはかなり評価高いのでプラマイ0ってことで
コントラストAFのみという点に不安を感じたことはあるけど、不満はなく
AFが売りの他社フルサイズに比べたらそりゃ良くないけど、言い方悪いが富士フイルムのAFに期待値高い人いないよねぇ…?って話で
むしろコントラストAFなのに早いし、割と正確なのでAFに関してはむしろ感心してる
これはIBISのおかけで像のブレが少なく、ピント合わせがしやすくなっているからとのこと
AFのせいでシャッターチャンスを逃したことはあまりない(使い方次第ではあるが…)
センサー読み出し速度があまり早くはないのか電子シャッターを使っているときにブレると像がぐにゃりと曲がってしまうので、そこは注意が必要なカメラ
バッテリーの持ちは比較的良くて、予備3個持ってる(動画も撮る為)けど3個どころか予備は1個で充分
120分動画長回し(MF、三脚固定フィックス)して1個目が残り30%ってとこ
スチルなら1個使い切るのに日が暮れると思う
一眼レフからカメラを扱ってきた人たちならば大きさなんて気にならないと思う
プリントした時の満足度、そしてレタッチの必要性が少なくアウトプットまでのプロセスが楽
圧倒的な描写の差、解像度で押し切ろうとしない部分も含めて全てが自分に丁度良い
以上が約1年GFX50SⅡを使ってきた所感
良き相棒、頼りになるカメラ