koyuki. FUJIFILM Log

富士フイルムのカメラとレンズの感想文みたいなブログ

阿蘇にいた

すっかり陽が長くなって

忙しい日も夕陽を見ながら

ゆっくりタバコを吸って

休憩時間を過ごすことができる

 

なんか嬉しい

 

写真を撮るのも前向きになれるし

洗濯物も乾きやすいし

 

冬が終わって嬉しい反面

 

虫や花粉の存在が疎ましくなる時期でもある

 

メリットしかないシーズンがあればいいのに

 

 

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さて今日の話題「阿蘇にいた」

 

これは写真と機材と技術のお話

 

今年の1月、心の故郷である熊本に行った

 

もはや自分の実家よりも彼女の実家に

行ってる回数が多い気がする

 

 

1月は阿蘇の火口が目的の場所

前回10月は宇土で最高の条件で最高の1枚を撮影できたが

1月は天候には恵まれなかった

 

可能であれば晴れて欲しかったけど

あいにくのあられと雪と暴風、そして霧

ここまで揃うと逆に良い写真撮れそうな気がした

実際、とても気に入った1枚もあって

結果として天候に恵まれたと言える

 

そこで撮った写真たちは上手く撮れなかったものもあるけど

その写真が残っているというだけでどこか温かい気持ちになれる

 

 

f:id:music_to_camera:20230304211747j:image

 

GFX50SⅡ  GF35-70mm F4.5-5.6 WR

 

まっすぐ歩くのもやっとの防風

そして雪がちらつく中、ここへ来たからには良い写真撮るぞ

と意気込んだけど…

 

もはや霧で何も見えない状況だった

たまに霧が晴れてくれるのでそのタイミングを狙って撮影することにした

レンタカーで来ていたのだけど積雪や路面凍結が予想される場所には

行かないようにと言われていたのでタイムリミットがあった(本当はだめだけど)

 

GFX50SIIのAFでは写真中央にあるポールのようなものにピントを合わせるには

コントラストAFでは状況的に難しいと思った

フォーカスが抜けてリカバリーしていたら

シャッターを切るタイミングを逃してしまうだろうと思ったので

マニュアルフォーカスで撮影した

被写界深度とSSに気をつけて横風に煽られながら手ぶれにも意識が取られる中では

AFでピントが合わないことに焦ってしまうと撮れるものも撮れないと思った

曇天ではSSも稼ぎにくいので仕方なくISOを上げた

 

ゆっくりと撮影できるのなら三脚を使いたかったけど

風も強いし時間もない中では自分の身体で支える方が安心だった

 

過酷な環境下でこそ経験と知識が活きる

自分はまだまだだけど、良い写真を撮りたい

阿蘇が好きだから、熊本が好きだから

自分が気に入る写真を撮りたいという気持ちが冷静にさせた気がする

 

状況に応じた自分の機材と技術、そしてこう撮りたいという理想

これが上手く混ざり合った時、自分でもびっくりするような写真が撮れる

 

焦らずじっくりと技術を身につけて機材を増やし(これ以上…?)

そしてなるべくたくさんの他人の写真を見て刺激を受けながら

自分が撮りたい理想を被写体に向けたいと思う

 

2月は写真撮影について改めて考える時間ときっかけがあった

とても有意義だったと思う

ただ撮りまくるのも良いのだけどたまには自分の写真を見返して

じっくりと考えてみるのも良いものだと思う