撮影の意味とか意義とかそんなもの
次の休みは連休なので
1日は引きこもって編集して
次の日は宮ヶ瀬に猫でも撮りに行こうかな
職場にXF150-600mmとXF70-300mm転がってるし
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さて今日の話題
「撮影の意味とか意義とかそんなもの」
これはお気持ちのお話
とても長いので暇な時にでも読んで欲しい
昔と今では撮影する時の意識が変わった
変わったことによって
メリットやデメリットがあるのか
シャッターを切る判断の中心には
一体何があるのか
自問自答の末に見えてきたものがあった
そもそもガラケーで写真を撮るのが
楽しくて写真屋のバイトを始めた自分は
初の給料で高倍率ズームのコンデジを買った
常に持ち歩き、大学の通学やその帰りに
遠回りや寄り道をしては写真を撮ってた
具体的には覚えてないけど
とにかく楽しかったことだけは覚えてる
それはもう狂ったように写真を撮り
300枚入りのアルバムはすぐに2冊目に
現像もレタッチもしない
プログラムオートで撮った写真を
現代でいう"エモい"と思った写真を
Lサイズでプリントして楽しんでいた
時代は変わってSNSが流行した
就職して社会人になった自分は
しばらくカメラから離れていた
撮りに行く暇がなかったわけではなく
スマホで撮って満足していた
たまにカメラを持ち出して撮ってたけど
その時の写真はほとんど残ってない
たまに撮った写真はSNSに載せて
それでおしまい
今だから思うけど、その頃は
なんで写真を撮っていたんだろう
そう思ってしまう
転職して今の仕事、写真屋でありカメラ屋で働いてから
カメラに興味再燃と言うのもあるけど
商品知識をつけないと仕事にならない職場だったのもあり
自分はあまり要領がいい方ではないので
実際に触るなり使うなりして体験しないと理解できなかった
そこから知識をつけるために見た目や使い勝手で選んで
富士フイルム以外のメーカーも使いながら
いろんなジャンルの撮影をしてきた
ポートレート撮影を知るために画角が85mmのレンズを購入したり
ライティングを体験するためにキヤノンに鞍替えしたり
(今から6年くらい前はまだGODOXは流行ってなかった)
動体撮影や動画撮影をするためにSONYにしたり
その頃の撮影は撮影する行為そのものへの興味と勉強がモチベーションだった
パナソニックとライカ以外のメーカーをひと通りぐるっと一周して
富士フイルムの機材に落ち着いた頃にやっと気付けたことがあった
被写体そのものが好きだから撮影するんだ
興味を向けているからレンズも向けるんだ
好きだと、興味があるという好意を形にするのが写真撮影なんだ
至って普通のことで当然だけど
自分はこれに気付くまでにとても長い時間がかかった
きっと気付く前からそういう意識で撮影していたとは思うけど
何か別の理由や意味、意義を持たせないといけない
謎の考えがあった気がする
職場ではいろんな被写体を追ういろんな人と対面で話す機会がある
その中にはコレと決めて撮り続けている人もいれば
いろんな被写体を撮っている人もいる
その人たちと話していて少しずつ気付いた
この人は機材の話なんかしてない、被写体の話をしているんだ
この鳥のこの羽の模様が…
このマシンに乗っているレーサーが…
この場所から見る気嵐が…
この時期にしか咲かない花が…
もちろん中にはレンズの解像度やAFの話だけする人もいるけど…
機材を販売する立場に徹しすぎて
被写体のことを知ること、興味を持つこと、好きになることを忘れていた
機材のスペックの話なんて別に重要じゃない
その機材で撮ればその人がより一層もっと良い写真を撮れるか
それが重要なんだと気付いてから自分の仕事の仕方も変わった
カメラやレンズ、機材はその被写体が好きだと言う気持ちを
形にする為の道具であって
撮影の意味とか意義とかそんなものは機材で決まる訳ではない
その被写体を追い求めたい、好きでいたい、興味を持っていたい
その被写体の自分にとっての好きな部分を上手く形にしたい
そんな気持ちを自分の中で温め続けたい
それがきっと撮影していく意味や意義なんだと思う
X70
話が長くなってしまったが
このギターは本当に大事なギターで
別にまだ買おうと思えば買えるしとても高価なものでもない
けど尊敬するギタリストを同じものを使いたい(厳密には少し違うけど)
そんな気持ちがこのギターを購入させたんだと思う
その時の気持ちを残したくてたくさん写真を撮った
忘れたりしないけど、形に残すことでその気持ちが
より大事なものになると思えた
自分のTwitterのFF内にはいろんな被写体を撮影している人たちがいる
被写体のことを好きだという気持ちが表れている写真は
見ていて温かい気持ちになれる
自分の写真もそれが溢れているような写真だといいな、とそう思った
この写真を久々に見てそう思えた
自分の”好き”を大事にする為に撮り続けたい、そう思った