Xマウント、ファーストチョイスはXF23mmF2だった
X-Pro1を手に入れた俺は職場の上司に相談して最初の1本を決めた
何を撮っても楽しかった
その頃の俺は絞りとかシャッタースピードとかISO感度とかよく分かってなかった
(X-Pro1が最初の相棒だったからこそ、露出を決めるこの3つの関係性を学べたのかもしれない)
当然、収差なんてものも認知してなかったのだから存在してないも同然だった
X-S10 XF35mm F1.4
ご存じ神レンズ
だがこの神レンズ、使い始めた人には一体どこの何が神レンズなのか伝わりにくいと思う
何を隠そう俺もこのレンズ、実は3回買い直してる
自分の理解が追いつかない内に使ってもただのボケるレンズなのだ
このレンズが神レンズと呼ばれる所以を自分なりに解釈した時、もっともそれらしい理由は
収差すら愛せる往年の標準レンズ
だからではないか、と
ちょい絞りでグッと解像度が上がるこのレンズ
開放の時は甘さが滲み出る
この収差がフィルムライクな描写で売る富士フイルムにはピッタリなのではないかと思う
だからXF33mmが出てもこのレンズはずっと売れ筋なんだと思う
最新の光学設計で開発した絞り開放からバッキバキな描写を提供してくれるレンズがあっても、このXF35mm F1.4 Rがセンサーに届けてくれる光はきっといつだって求められるようなものなんだと思う
甘い描写に惹かれるのならば
ぜひXF35mm F1.4 Rを絞り開放で使い倒してみてほしい
求めてるものがきっとそこにある