色と意識
先日、職場で使う作例として
久々にフィルムで撮影した
簡易的な動作チェックだけしたOM-2N
ちゃんと露光してて安心した
あの職場にいてこんなこと言うのもアレだけど
今はフィルムでの撮影にリスクしか感じない…
今回のは仕事だったから特にね
フィルムで撮る人はある意味リスク承知で撮っているだろうけど、自分はなるべくならデジタルで撮りたい
そんなことを現像後のフィルムを見て思った
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さて今日の話題「色と意識」
夏の陽射しが照りつけて
ありとあらゆるもののコントラストを高める
写真を撮るには楽しい季節だけど
夏が苦手な自分には苦しい季節
以前、いつかの記事で
GFXを使ってから色の豊富さに気付いた
とかなんとか書いたと思うのだけど
色の深度に意識を向けていると
日常的に見ているものすらトーンを追うようになってきて
ひとつのものを見つめがちになった
(夏バテだと思われてるかも)
見つめていると色の豊富さに驚く
目が見えていることが素敵な事だと
季節や天候があることが重要なことだと
写真を撮っていて良かったと
そんなことを最近よく思う
以前はあまり使わなかったけど
最近はよくPROVIAを使う
前は面白みに欠けるというか
せっかくの富士フイルム
せっかくのフィルムシミュレーション
クラシッククロームやエテルナ
クラシックネガを使いたい
でも最近はPROVIAが良い
目の前の世界を素直に受け止めている感じ
記憶色だから実際には違う部分もあるのかもしれないけど
目で見ているのは人間である自分だし
その人間の記憶に残る色で記録できるということは
ある意味正しい色なんじゃないかなと思う
この記憶色というのはほんと凄い発想だなって思う
色の価値観や概念に新しい道を示していると思う
だって記憶の中の色なんて人それぞれだし
人によって色の見え方も違うらしいのに
他人が考えた色調に対して割と多くの人が
共感したり感動したりしてる
色に対して長年研究をしてきた富士フイルムの
強みであり個性であり魅力だと思う
記録が残る大切さを考えた時
自分の中では富士フイルムのカメラは必須になった
大事な人の大事な日の大事な記録を残す
そんな場面を切り取るには富士フイルムのカメラは必須だと
色に対して改めて考えて、そう思った
X-Pro3 XF23mm F2 R WR
XF23mm F2 R WRは遠景の時、絞りF4が解像度を求めた時の最適解かもしれない
絞り開放の滲み方からは想像がつかないくらい爽やかな描写
買い戻して本当に正解だった
X-Pro3がなければこちらは買ってなかったかもしれないけど…
色を意識して何かを見るとしたら今までは夕陽だけだったかもしれない
沈んでいく夕陽はつい撮りたくなる、これは今も変わらない
でも今は木々の緑や空の青、古びた看板や建物の褪せた色
色に溢れた日常の繊細なトーン
一体今までどこに隠れていたんだ?
と思ってしまうほど色への意識が変わった
富士フイルムのカメラを使って変わった意識
平行して使っていたαにはないトーン
何を大事にするかは各々の自由だけど
自分にとってXマウントとGマウントが
ベストチョイスだと6年かかって納得した
色、トーン、解像度、ボケ、コントラスト
他にも色々あるけどこれらの満足度が一番高かったのが
富士フイルムのカメラだと思ってる
(SIGMA fp Lだけはちょっと別、あれほんと興味ある)
動画でも色の恩恵が得られるのも富士フイルムの魅力
X-Pro2以来、富士フイルムから離れていたがX-S10で里帰りして正解だった
今、撮影が本当に楽しい、心からそう思ってる