ボケと解像度
昨今の富士フイルムのカメラの中古相場値上がりには
外国人(主に中国人)の買い占めが絡んでいて
新宿の大手カメラ屋に富士フイルムの中古在庫がほとんどないのは新品、中古問わず買い占めて本国で販売するという国境を跨いだ転売が行われているかららしい
これは大手量販店も絡んでいるようなので個人の努力でどうにかなることでもないし、メーカーで働く人や販売店で働く人にも人生があり家族がいるので安易に悪者を決めるべきではないと思う
ひとつ言えるのは今買うなら基本的には新品の方がいいよってことだね
(メーカー保証あるし)
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さて今日の話題「ボケと解像度」
これも前に書いた気がする
でもまぁ、生きていれば色んなインプットがあってアップデートされてくことがあるし
考えながら撮っていれば技術は上がる
その都度変わるのが人であり価値観だと思う
なので今の自分のボケや解像度に対する価値観のお話
ボケも解像度も写真を語る上で必要な要素だと思う
しかしながらそのどちらも技術ではなくて、性能
ボケも解像度も上手くコントロールしてこその技術だと思う
そしてどちらも表現技法だと思うので解像度の高さやボケ量だけが性能ではないと思う
被写界深度の浅くなりやすいレンズこそ被写体との間合いが難しいと考えていて
主題が立体であればそれは余計に難しい
それそのものの在り方が不用意な扱いのせいでボケすぎてしまって伝わりにくくなってしまうからだ
自分の持っているレンズだと
XF90mm F2 R LM WRや GF80mm F1.7 R WRがそれにあたると思う
このふたつのレンズを扱う時はそもそものボケ量を活かすか、背景の抜けを利用してボケを作るか慎重に考えることが多い
もっとも最近あまりXF90mmは使ってないので今使うとまた違う考えになるかもしれないけど
X-Pro3 XF23mm F1.4 R
この1枚でXF23mm F1.4 Rの素晴らしさを理解した
スッキリとした解像感とボケの素直さ
違和感なく被写体に目がいく質のいい描写
意図に沿ってくれるレンズというのは他のメーカーも含めて多くはないけれど
このXF23mm F1.4 Rは良い意味でフラットなんだろうと思った
どんな溝にもフィットして埋めてくれる
自分の勝手なイメージや無謀な見積もりをサポートしてくれる優秀なレンズ
このレンズにハマる人の気持ちがよくわかる
ここまで話しておいてなんだけど…
ボケも解像度も撮る人がいて見る人がいたら100点満点なんて存在しないと思っていて
撮る側からしたらある程度は自己満足
見る側からしたら気付くか気付かないか
撮る側の意図を示す為の道具として優秀であれば収差がひどくたって湾曲してたって
見る側に意図が伝わればそれでいいのだ
SNSにアップしている写真って少なくともそういう気持ちが撮る側にあるから存在してるのだと思うし
宝の持ち腐れも
安かろう悪かろうも
全ては撮る人と見る人次第
ボケの質も、解像度の高さも
全ては撮る人と見る人次第なのだな、と
今の自分はそう考えてる