koyuki. FUJIFILM Log

富士フイルムのカメラとレンズの感想文みたいなブログ

X-S20 所感

最近当ブログへのアクセスが増えてきていて

モチベーションが上がってる

いつも見てくれている人

今日初めて見てくれた人

ありがとう

 

1万PVまで毎日更新

これを目標に頑張ってるけど

この調子なら8月には達成できそう

これからもちょっとだけ良いこと言って

有益な記事を書いていこうと思うので

よろしく

 

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さて今日の話題「X-S20 所感」

※とても長いので覚悟してね

 

まず大事なのはX-S20はミドルクラスであってエントリークラスではないということ

 

周囲では金額に対してのリアクションも多く、気持ちも分からなくはない

ただし同じ形をしていても中身は別物

X-S20は上位機種のいいとこ取りをして成長した頼もしいカメラになった

 

今回X-S20に関しては、X-S10を使っていた立場と

X-H2Sを今使ってる立場の両方からお話できると思う

 

エントリークラスとして世に富士フイルムのカメラやレンズの良さを広める立役者となったX-S10

X-S20はいわばそこからのステップアップを促すカメラだと思う

ミドルクラスという位置付けらしいが、大袈裟に言ってハイアマ向けとも個人的には思う

 

静止画の観点からすれば

第5世代のプロセッサーの恩恵が大きく

連写時のバッファの強化や解像度のアップ

上位機種と同等のAF性能

ボディサイズは変わらないのにIBIS強化

被写体認識AF、そしてフィルムシミュレーションももれなく全て搭載

X-S10からの進化は大きい

X-S10に満足している人には勧めにくいと思ってたけど、あれだけの性能をあのサイズのまま世に出せたのは脱帽を通り越して脱毛しそうだった

 

気になるAF性能だけど

まずX-H2Sと比べてどうか、という話をした方が良いと思う

ほんのわずかだけど同じレンズ(XF18-120mm F4)をつけてAFの挙動に差が出たのであくまでも積層型センサーの優位性は揺るぎない

AF最重要の人は迷わずX-H2Sをオススメする

ただ差は本当に僅かで、シングルAFで撮影する場合やコンテュニアスAFでの撮影でもある程度は捉えてくれるだろうとは思う

(機材のせいにしたくなければフラッグシップを買うのが一番だと思ってる)

 

ではX-S10と比べてどうか

これは圧倒的にブラッシュアップされていた

現状AFに不満あるなら買い替えて大正解だと思う

 

最近の富士フイルムのカメラに対してAFで

「そっちじゃねーよ!!」

というのが減ってきたなぁとは思っていたけど

第5世代はそこも大きく成長していると思う

 

画質面に関しては第5世代のノイズの少なさをX-H2Sで実感していて

ノイズ処理は向上しているとのお話だった

自分は特にハイライトの粘り強さを評価していて

これはGFXを使っている時も感じていた

ノイズの少なさに関しては動画撮影者からしてもメリットが大きい

 

以下は教えて頂いた話になるけど

X-S10からX-S20へのサイズはほとんど変わりなくバッテリーを抜けばむしろ軽くなっているという点

そして電池室の形が変わったことによるグリップの形状の若干の変化

(X-S10は少しえぐれていて指のかかりがよかったがX-S20は少し膨らんでいて握りやすくなっていたけどこれは使うレンズによって賛否が分かれるかと思う)

モードダイヤルを少し大きくしてある点

右手親指で触る場合が多いダイヤル(主に露出補正の人が多いかと思う)が回した感じ少し硬めになっていて勝手にダイヤルが回ってしまう対策が取られている点

ヘッドフォン端子を独立させた点(液晶が左に開くのでグリップ側にあるのはありがたい)

 

動画に関してはスペックシートを見れば驚くべき性能アップなのが分かる

熱に足してもかなり強くあのボディサイズで熱問題をある程度解決している点は正直手品かと思う(資料を見たけどこれは書いていいのか不明なので書かないでおく)

冷却ファンの効果は大きく、厳しい条件下であってもファンがあれば撮影時間がおよそ倍に伸ばすことができるようなのでこれからの季節、屋外で撮影する人には必須アイテムだと思う

 

動画機能の著しい進化が見られてっきり動画向きに方向転換したのかと思い込んでいたけど、静止画撮影においても圧倒的な進化が見られた

前の記事で「今X-S10を使っていたら買い替えるか」ということに対して買い替えると書いていたけどその気持ちが強くなるような進化をしていたと実感してる

 

まぁX-H2Sあるから買わないとは思うけど…

(究極的な小型軽量をレンズ交換式カメラに求めるのは限度と妥協があると思う)

 

Vlog機能に関してはX summitでのプロモーションの通りで

わざわざダイヤル操作をすることなく必要な設定に画面のタッチ操作でアクセスできる点はとても親切だと思う

実用性のあるものに絞られているのもいい

これに関しては色の評判がよく肌が綺麗に写ることにメリットを感じる人が多いので購買意欲が高まる点だとは思う

しかしいわゆるライトユーザーが

(ここでは5万円程度の予算でカメラを購入を検討している人と定義づける)

X-S20の売価を見て買うぞ!という気になることは難しいかと思う

ある程度Vlogへの憧れと熱量がある人ならば響く機能かとは思うし

現在Vlog撮影をしている人からしてもかなり魅力のある機能ではないかと思う

 

 

総括

 

X-S20の購入検討をしている人や予約をした人はそのまま購入への道を進んで後悔はないカメラだと思う

例えばX-T5のような操作感が欲しければ話は別だし、最新のセンサーがいい!ということならばX-H2SやX-H2がある

逆を言えばそういう理由がなければX-S20は上位機種を求めずともしっかりと撮影していけるだけの実力があると思う

あえていうならばファインダーは据え置きなので倍率が低く視認性の良くないファインダーが嫌という人にはおすすめはできない

それくらいファインダーは撮影意欲を高めるという部分でも写真のクオリティを求める上でも重要だとは思う

しかしそれ以外では不満点らしい不満点のない優秀なカメラ

再三言うけどあのサイズで実現しているのはもはや奇跡としか思えない

これは富士フイルムの開発技術の高さあってこそだと思う

そして技術の出し惜しみ無し、全力投球のカメラ、それがX-S20

 

小型軽量かつ高性能なカメラは実在する

それが欲しい人はX-S20で間違いない