みんなはどこか欠点があるけど好きな写真というのはあるだろうか
ちょいとブレてるがなんか好き
微妙にピント外してるけどなんか好き
そんななんか好きがとても良い価値観だと思っていて、理屈や技術なんかでは説明のつかないものもまた人間が撮影することに意味があると思ってる
如何に優れた機材を使っていても撮影者によってその被写体の写り方は如何様にもなるというのも写真の面白さだとも思う
GFX50SⅡ GF100-200mm
これがいわゆるなんか好き写真である
もちろんアレコレ考えた末の結果なのだけど
まずピントは中央の桟橋先端
焦点距離はワイ端100mm
絞りはF11、ISO1600という設定
構図的にも真ん中にピントが合ってる方がいいだろうと桟橋先端にフォーカスしたのは良かった
S.Sが思いの外下がってしまったのと波間の立体感を残したくてあまりISOを上げたくなかったが為にF11
ラージフォーマットではこれではあまり被写界深度は深くならない
そのせいで桟橋手前側はピン甘な写真になってしまった
これではISOを上げずに頑張った意味が…と思ったが、その甘さもなんか良くて
この1枚はとても気に入っている
失敗とはなんだろう
成功とはなんだろう
それぞれ似て非なるものだと思う
自分の写真を他人と比べてしまいがちな現代にこそあっていい価値観
それがなんか好きだと思う
ついついアタリが少ない、いい写真が撮れなかったな…と思ってしまう日もある
そんな時こそなんか好きを見つけてみてはどうだろう
きっとより写真を撮るのが好きになれると、自分は思う