GF35-70mmの可能性
X-Summitの開催がアナウンスされ、一気にTLが沸き立った様子を見るとやっぱT1桁機の期待値、人気の高さを感じる
先日、富士フイルムの上野さんのインタビュー動画を観た
Xシステムの10年を語るインタビューでX-T1のことを話していた
10年を振り返った時、語るのがT1桁機だったあたりやはり気合を入れてきたモデルなんだなぁと思う
その動画がこちら
X-T3の発売が決まって営業が持ってきた時、開発に際してこだわった点を説明してくれた
その箇所の多さ、そして多くの場面で得られたフィードバックをなるべく多く取り込もうとしている姿勢
もともと好きだったけど、より一層富士フイルムのカメラが好きになった瞬間だった
X-T5の発表が今から楽しみ
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さてさて
自分が長年チャレンジしてる撮影のひとつに
星景撮影がある
ひとえに星景撮影は「運」なのだが
下準備と機材力で大きく結果が変わる撮影だと思う
特に機材はレンズのスペックとボディのノイズ耐性、三脚やフィルター等々…
こだわればこだわるほど金が飛んでゆく
今まではSONY α7RⅣ FE20mm F1.8 Gや
X-S10 XF16mm F1.4で撮影していた
このどちらも良い写真が撮れたが、α7RⅣのノイズ耐性の低さには頭を抱えたし、X-S10はノイズ耐性はあるがノイズ除去を掛けるとすぐにディティールがなくなってしまった
撮影しては上手く撮れれば歓喜し、急いで現像してすぐA3にプリントしたりした
が、星はいいが山の稜線や岩肌、空以外の物のディティールがなくなってモヤっとした描写に心のどこかでガッカリしていた
星景写真で満足出来ないのもあってSONYのシステムをGFX50SⅡの下取りに出すのは躊躇いがほとんどなかった
GFX50SⅡ購入後、しばらくはスナップや風景を撮っていたので星景撮影から離れていたが
前々からタイミングを伺っていた静岡県の下田市にある某所の天候が良く、珍しく休みのタイミングが合うので嬉々として機材を積み込み車で向かったのは
2021年最後の夜、12/31
そう、年明け1発目の撮影は星景撮影だった
下見も兼ねて撮影地に行って構図の確認がてら何枚か撮ったがその時点でGFX50SⅡの実力を思い知っていた
翌日、1月1日、元旦
港で海鮮丼を食べ、その辺でスナップを撮って時間を潰して夜を迎える
自分以外にも撮影に来ている人はいたがさすがに正月、片手で足りる人数だった
互いに場所を譲り合いながら2時間ほど撮影した
寒さなど気にしてはいられないほどの好条件
満点の空の下、白い息を吐きながら静かに響くシャッター音に耳を澄ませながら撮影した
GFX50SⅡ GF35-70mm
ご存知名キットレンズGF35-70mm
以前収差の少なさを記事に書いたが、この星景撮影でも大きなアドバンテージとなった
画角が28mmと星景撮影にしては狭めの画角なのでトリミングはしてないし出来ない
それでこの周辺描写の良さ
露光時間が長めなので点像ではないが、プロソフトンクリアのおかげでなんとなく誤魔化せてるとは思う
帰宅後、すぐ現像した
今までのような現像方法でもそれなりの結果になったが、ラージフォーマットではどこまで無茶が出来るのか試したくなった
現像はLightroomでやっている
色々無茶やってやはり出てくるのはノイズ
カラーノイズが出てしまうのは仕方ないが、フルサイズセンサーの比ではなく、比べてしまえばあまり出てないとも言える程度
最後にノイズ処理を20から80にした
こんなことをすれば普通ならばディティールなどなくなってツルッツルになってしまう
が、しかしラージフォーマットとGマウントレンズの光学設計のおかげでほどよくノイズ処理をしつつ灯台のディティールを残すことが出来た
正直、震えた
なんて機材を手に入れてしまったんだ…
この写真を撮った後、実はつい先日まで星景撮影からは離れていた
仕上がりに満足したからだと思う
これだけの写真撮れるのならこのキットレンズで十分じゃないか、と
そう思わせてくれるGF35-70mm
最高のキットレンズ