最近の悩み ~Zか、様子見か、はたまた…~
koyuki.です。
先日の値上げに対する記事には多くの反響があり、XシリーズやGFXシリーズのユーザーの方々の心中を知ることが出来たのがとても良い機会だったと思います。
あくまで私はとあるお店の販売員であって、富士フイルムの回し者ではないです。
職場では「同僚にすら富士フイルムの機材を買わせている富士フイルムの回し者」と言われておりますが…笑
販売員ですが、それ以前に私もユーザーのひとりであってお客様なので素直に値上げには「ぐぬぬ…」という感じです。
が、値上げのおかげで供給は一部を除きほぼ正常化されたようなので商売としては健全になったということですね。
値上げしてほんの数日で供給が正常化しちゃうあたりなんかもう……嘆かわしいですよ。
さて本題。
果たして記事に書くようなことだったのか、と未だに迷ってますが
「最近の悩み」
をテーマに書いていこうと思います。
タイトルにある通りマウントをどうするか、という悩みが実は数ヶ月前からありました。
X-S10を発売日に手に入れてからの私は富士フイルム一筋ですが、それ以前はいろんなマウントを行き来する迷子でした。
そしてその迷走っぷりがまたしても…
そう、Nikonに鞍替えするかどうかという話です。
昨今のZ Nikkorの描写にはとても惹かれるものがあり、Fマウントのときには「使ってみたいレンズ」がなかったのですが、Zにはたくさんあるんですよね。
Z 24-70mm f/2.8やZ 70-200mm f/2.8、Z 50mm f/1.2も…
もちろんボディはZ8を選ぶでしょう。
Nikon Z8
充分に良い機材を持っている自覚があって、腕を磨く時だというのも分かってます。
それでもこの悩みが生まれた理由、それは…。
◼️1台で満足したい
というのも今のkoyuki.のシステムでは用途に応じてマウントを分けています。
スチル撮影にはGFX、ムービー撮影にはX。
より細かく説明すると風景やポートレートなどガチの撮影にはGFX50SII、動画撮影や難しいAFを求める時は積層型センサーを搭載しているX-H2S、スナップや記録写真にはX-Pro3。
Z8にすれば少なくとも
GFX50SIIとX-H2Sに割り振っている役割を1台にまとめることが出来るのでは?
と思ったのです。
ひとつにまとめたい理由はひとつ
運ぶのが大変だからです。
動画機材と写真機材、一度に持っていこうとすると最悪カメラリュック2つになるんですよね…。
◼️なぜZ8…?
積層型センサーのメリットであるAF予測性能の高さによるAF追従の精度はスチルのみならずムービーにおいても重要です。それは今年の動画撮影で特に感じた部分でした。X-H2SのAFがなければ撮れなかった映像ばかりだと思います。
その積層型センサーを搭載したZ8、トリミング耐性も十分な高画素、そして魅力的なZ Nikkor…。
買わない手はない…!と思っていました。
GFX50SIIとサイズ感が変わらないのでカメラリュックへの収納もイメージしやすいというのもあります。
◼️懸念されるノイズ量
実はこの数ヶ月で継続して1本の映像の素材を撮影するという機会を頂けていて、その間は流石に買い替えは無理だな…と思い踏みとどまっておりました。
その踏みとどまっていた期間に逆にZ8にすることで起こり得るデメリットは何か…と考えるようになりました。
大判プリントも楽しむ私の使い方でデメリットがあるとしたらやはり高画素機によるノイズの多さと、積層型センサーの特徴であるノイズの多さ、この「ノイズ」が懸念された点でした。
レビューを読み漁り、Photohitoを始めとするアマチュアの方が撮影した写真も隅々まで確認して、色んな角度からZ8のノイズに関して調べてみたのです。
その中でひとつ気になったのはZ6IIとのノイズ量の差でした。
高画素×積層型センサーの組み合わせは低感度で撮影する上ではZ Nikkorの実力をほとんど損なうことなく引き出せると思います。
が、星景撮影や室内での撮影も多い私からすると常に良い条件で撮れるわけではないのです。
その為、ノイズの量は見過ごせない点でした。
このノイズへの対策のためにZ6IIを購入するというのもバカバカしいなと思いまして…、Z8とのAFの差に嘆く未来しか見えないですし、ISOが上がるような状況といえば暗所です。
AF精度が必要な暗所でノイズが目立つZ8なんて…と思ってしまいました。
真偽は定かではないですが、とある記事によると
「X-H2Sは若干スピードを犠牲にする代わりにノイズが少ない」
という情報を得ました。
これが本当ならばノイズの量ではX-H2Sが有利なのではないか、とも考えられます。
なにせZ8がないから比較もできない…。
◼️もうひとつの懸念点
そんなもどかしさの中、またひとつの点に着目して調べたことがひとつあります。
それはZ8はUSB-Cのポートが2つあり、片方はデータ通信用、片方は給電用となっています。
データ通信用と聞くと「もしやSSD直接記録出来るのでは…⁉︎」と思い調べたところ、どうやら対応してないようです。
非合法な方法でトライしている方の記事は読みましたが、それでボディが逝ったら…と思うと私には良い手段だとは思えませんでした。
X-H2Sで動画を撮っていても思うのですが
SSD直接記録が出来たらどんなに楽か…。
撮影後にPCを介してCFexpressからSSDにバックアップを取るあの時間とカードリーダーを持ち歩くのを省ければ…といつも思っています。
それに高画素化されていけばクロップもしやすく、エフェクトによるデジタルズームも多様しやすいことから6Kや8Kで撮るメリットも感じるようになりました。
CFexpressよりもSSDの方が安価なので、SSD直接記録はとても有意義な機能だと思います。
最近なにかと見かけることが増えたProGradeのCFexpressは最大読み出し1,700MB/secで512GB¥27,000ほどですが、SUNDISKのSSDはV2というモデルだと2,000MB/secで1TB¥21,000程です。(2023.11.21現在)
記録容量も多く、読み出し速度も速いSSDの方が安いのだからそりゃSSDにしたい…!
となると私の求めるカメラはZ8ではなかったのです。
◼️Z8の屍を超えた先にあったもの
じゃあ結局今の自分が納得するカメラって何なのよ…って思って探して探して探し尽くした結果…
灯台下暗し
GFX100IIでした。
AFスピードと精度、動画性能、SSD直接記録、そして信頼あるフジノンレンズでスチルもムービーもどちらもしっかり撮れるカメラ。
GFX100IIでしたね。
うーん、114万円…。
Xマウントほぼ全てとGFX50SIIを手放しても104万しか用意出来ないからボーナス待ちですかねぇ。(飾っているだけのリッケンバッカー330が確かあそこに…)
ちなみに唯一残すとしたらXF35mm F1.4 Rです。
これは特に信頼のおける友人のようなレンズなので手放したくないのと彼女がとても気に入ってるので残しておきます。
XF90mmも手放すのはかなり惜しいですが、GFXに絞るならば仕方ない…。
彼女のX-T4でXマウントも継続できるし…というクズ的発想もある。
◼️まとめ
ここまでが最近悩んでいたことの一部始終です。
Zは使ってみたい欲もありますが、ここから1年機材費はほぼ無しなのでミスったらヤバい…。
あとは動画撮影においても自身のイベント用に撮影するのでいわば
自己投資
ということにしたい。
とはいえ、今所有しているGFレンズは
GF35-70mm F4.5-5.6 WR
GF100-200mm F5.6 R LM OIS WR
GF80mm F1.7 R WR
の3本。
動画撮影のメインレンズがGF35-70mmになるでしょう。
GFX100IIにGF35-70mmの組み合わせでどこまでそのAFが、解像度が、満足度が得られるのか…。
先ほど書いたように機材費は2025年の年明けまでほぼ0です。
ミスれない…、ミスったらヤバい…。
しっかりと調べた上で乗り換えるか、継続か決めねば…。
まぁ最悪ミスったらGFX100II売ってX-H2S買い戻してXF18-120mmとXF23mm F1.4 R LM WR、XF33mm F1.4 R LM WR XF50-140mm R LM OIS WRあたりに戻ろうかな。
ということで思いつきですがそういう方向性で考えてみたという記事です。
長々と他人の機材選びの悩みを最後まで読んでくださった方、もしいたらとても感謝です。
ぜひ次回の記事でまたお会いしましょう。