koyuki. FUJIFILM Log

富士フイルムのカメラとレンズの感想文みたいなブログ

ボケ量で作るストーリー

X-H2Sは上司に貸したので

必然的に5日はX-Pro3を持ち出すことに

 

最近ほとんど使えてなくて

家の中でシャッターを切っては

うーん、良い音……ってうっとりしてるだけだった

 

ガッツリとX-Pro3で写真撮るぞー

 

 

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さて今日の話題「ボケ量で作るストーリー」

 

普段自分が撮影中に意識していることのお話

 

意識してることなんて多くはないけどひとつでもない

そんな中意識しているボケ量のコントロールについてのお話

 

前提として、自分は絞り値のレンジが広い単焦点レンズを基本的には使ってる

(開放でF1.4〜F2)

これはスナップやポートレート撮影に限った話

この両方の撮影で、自分は背景を特に意識してる

ボケ量をコントロールして

・背景をなるべく排除したいから絞り開放

・背景も含めた全体の情景描写を撮りたい

という意識がある

2つ目に関しては撮影距離や背景の状態によるんだけど

 

まず1つ目の背景を排除したい時

これは人通りが多い場所や、背景に線や柄、凹凸や色の違いが多い場所の場合に自分は背景をなるべく画の中から排除したいと考える

これは特にポートレートの時がそうかもしれない

壁や建物を背景にしてそれを含めた画にすることの方が最近は多いかもしれない

 

2つ目の情景描写に関しては

ロケーションとシチュエーション、被写体の状態や人ならば表情などそれらがマッチした上で被写体の魅力が引き立つならばそれらを含めて1枚に収めたい場合

被写体単体でも成り立たなくはないけど

それを飾るもの、もしくはそこにストーリーを落とし込める何かがあれば積極的に取り入れていきたいという考え

この場合、被写界深度は少し深くする場合が多いけど被写体への距離とそこから背景等までの距離でボケ量は変わるので都度考えて調整する

 

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X-H2S  XF35mm F1.4 R

 

撮影距離は大体2m

絞りはF2.8

彼らの背中と客船以外は排除する為に縦位置での撮影

この時、船の名前が入った方がより構図の意図が分かるだろうと思った

これがマリーン・ルージュ号ではなく潜水艦や調査船であっても意図は同じになる

 

この船、マリーン・ルージュ号はどうやら船内で豪華な食事が出来る船のようで、たまにはこういう経験もアリかもしれないと思った

 

話を戻すと

この写真を絞り開放で撮影していたらマリーン・ルージュの文字はボケていて読みづらくなっていたと思う

豪華客船を羨望の眼差しで眺める若者たち

という情景を生み出す為のF2.8なのだ

 

ボケ量を求めて単焦点レンズを買うのも正解だと思うし、解像度の高さでレンズを買うのも正解

でもその先にあるどう扱うかということもしっかり考えた方がより撮影は楽しめると思う

 

1枚の写真の中にストーリーを描く

意図があればあるほど目には見えない奥行きや立体感が生まれる

自分はそういう写真を撮りたい

 

ただボケるレンズにしておくのは勿体無いし

解像度の為だけに絞るのもどこか虚しい

過去の自分の写真に対してそう思ったのもあってこの記事を機会に今後の自分の写真の撮り方も今一度考えてみようと思った