koyuki. FUJIFILM Log

富士フイルムのカメラとレンズの感想文みたいなブログ

自然すぎて不自然

GFXで撮影した写真でのフォトブック作り

フォトブック用の写真の選定も終わり、ページレイアウト作成という段階まで来たが……

 

表紙どうしよう問題が片付いてない…

 

なかなかイメージも浮かばないのでタイトルだけでもいいかなーとか思ってるけど、せっかくだし表紙も写真入れたい

 

初の作品集作り、なんやかんやで楽しい

 

 

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さて、今回のテーマ

自然すぎて不自然

 

これはGFX50SⅡで写真を撮る様になってからずっと思ってきたことなんだけど

 

描写というか…諸々ほとんどが自然すぎる

今まで使ってきたどのカメラよりも、いや何ならリバーサルフィルムで撮った写真も含めて全ての中でGFX50SⅡで撮った写真は自然すぎる

 

悪いことではないし、なんならめっちゃ喜んでる

 

当然、フィルムシミュレーションを使えば色味は変わるから色調はコレには含まれないけど

 

例えば

これ…白飛びするよなぁ」とか

黒つぶれしゃーなし!」みたいなシーン

それをことごとくクリアしちゃう上に画としてのバランスが崩れないのよGFXは

 

調整するとどっかが犠牲になると思うんだけど

GFXほんのわずかな犠牲で良い画を得ることが出来る

ほんと頼りになるよ、GFX50SⅡ

 

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GFX50SⅡ  GF63mmF2.8 R WR

 

フィルムシミュレーションはクラシックネガ

滅多に使わないからTwitterに載せたくなるのか…

そもそもクラシックネガ大好きってのもある

 

ラージフォーマットだからこそのハイライトとシャドーのバランス

きっと35mmフォーマットでも難しいと思う

 

今まで使ってきたカメラで見慣れた描写をことごとく崩しては何倍も良いものに塗り替えていくラージフォーマット

それはこれまでの常識を遥かに超えていく驚きと、やっぱコレじゃなきゃ!っていう確認を繰り返していく撮影になる

過去撮ってきた写真を全て撮り直したくなるカメラ

それがGFX

今ではこれが自分にとっての自然

GF63mm F2.8 R WRの使い心地

今年はあったかいなぁ…なんて思っていたら陽射しがない日はもうしっかり冬

台風の影響が少なくて紅葉もロングライフだから今年は割と長く秋を楽しめたなぁという印象

koyuki.は現在、GFXで撮影した写真を厳選してフォトブックを作ろうとページのデータを作成中

他にも写真のレタッチや動画編集、色彩検定の勉強等…とにかくやることだらけ

そんな近況報告

 

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今回はGFX5年の歴史と共に歩んできたGF63mm F2.8 R WRのお話

GFX50Sの発売と同時の発売で新しいマウントのデビューを飾るレンズ

 

このレンズを自分が手に入れたのはGFX50SIIを手に入れた1ヶ月後

単焦点レンズの描写が気になりすぎてネットで情報を漁っていた時に

偶然とても安い(しかも状態良いAB )ものをキ○ムラで発見してしまったのだ

今(2022.11.29)の新品最安が¥163,278中古相場が13万程度

自分が買ったのは8万程度だったのでかなりお得だった

そりゃもうビックリして慌てて仕事中だったけど慌ててトイレ行って注文した

 

第一印象は「意外と小さい」だった

サイズ感が絶妙だと思う

いや、GFX50Rの人からしたら少し長いかもしれない

グリップがしっかりしている他のモデルからしたらサイズ感はちょうど良いと思う

 

そのちょうどいいというのは取り回しの意味もあるけど

サイズ感に対して描写ボケ量最短焦点距離バランスが取れているという意味

めちゃくちゃ寄れるわけではない(最短50cm)けど、解像度を優先した結果なんだと思う

かの有名なCarl Zeiss最短焦点距離は基本長めに設計する

Eマウント専用設計のBatisのシリーズにBatis 2/40 CFがある

このCFは「クローズフォーカス」の意味で、近接撮影できるよってことなんだけど

わざわざこれを書くくらいCarl Zeissは最短焦点距離が長め

理由は「Carl Zeissの基準を満たす描写の為」ということだったかな

かっこいいじゃんCarl Zeiss

そんなん聞いたら買うよね(α7RⅣの時使ってた)

 

要は近接撮影で解像度やコントラストを高く維持するのは難しいということなんだけど

きっとこのGF63mm解像度を優先したくて無理しない設計だったのかな、なんて思った(解像度優先の全群繰り出しAFだし)

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GFX50SII  GF63mm F2.8 R WR

 

フィルムシミュレーションクラシックネガ

GFXのクラシックネガはどこか上品(別記事で書く予定)

だからどこか違和感がある

綺麗なX-TRA400って…てのが自分の中のクラシックネガだし

だからGFXではあまりクラシックネガは使わないかな

やっぱノスタルジックネガが多いし、昨日の記事でも書いたエテルナブリーチバイパスの方が頻度が高い

 

koyuki-fujifilm.hatenablog.com

 

どのフィルムシミュレーションを使っても解像度の高さが素晴らしい

その上でボケも綺麗だから嬉しい

それが小さいと思えるサイズ感なのだから余計に嬉しい

 

では肝心の全群繰り出しAFだけど…

スタジオ人を撮影する場合シャッターを切ることができるテンポとしては

モノブロックストロボのチャージが終わるくらいの時間でAFが大体合う

だから特に不便さを感じてない

撮影のテンポが乱れると被写体的にもやりづらさが出てしまう

それを感じさせない程度のスピード感だと思う

 

総括

・とにかく解像度優先

・解像度とボケのバランスもGOOD

・AFは早くもないが不便さはない(被写体による)

 

総評

めっちゃ好き

 

と言ったところだろうか

参考になりそうでならなさそうな記事だと思うので

他人の意見に振り回されず、自身の目で確かめることをオススメする

 

エテルナブリーチバイパス

ようやくTwitterにアップした写真に対しての記事更新が追いつきそうなので久々にTwitterに写真をアップした

いいねがもらえたりリプライもらえるのはとても嬉しいことだね

自分も積極的にみんなと関わっていきたいとこだけど、やりたいことが多すぎて追いつかない日々…

 

改めて、いつも写真や記事を見てくれているみんなありがとう

気ままに更新していくのでこれからもよろしく

 

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さて、今日の記事は過去に何度か書いている

エテルナブリーチバイパスについて

 

これね、プリントするとまた渋さが増すんだよね

エテルナブリーチバイパスとの初めての出会いはX-S10だった

カスタム登録にしっかり入れてそこそこな頻度で使ってた

独特な雰囲気で仕上がるのも良いんだけど、曇天だろうが暗所だろうがしっかりその色味で仕上がるのも魅力だと思う

雑な言い方すれば楽なフィルムシミュレーションってとこかな

何枚か撮ってしっくりこなかったらエテルナブリーチバイパスにしてみたりする

そうすると良い感じになったりするから、自分の中では頼りになるシミュレーション

 

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GFX50SⅡ  GF100-200mm

 

雲多めの昼過ぎ頃

時折、陽光が辺りを照らしてくれる程度だったのでここぞとばかりのEb

 

しっくりくるなぁぁ

 

ちなみにこれ、手前のボートにピント合わせてかなり絞ってるけど人は被写界深度になってしまってちょっと残念な1枚

だけど色味が良いから好きな写真

 

こんな風に、一見パッとしなかったり納得のいくように撮れなかったとしても色味を変えるだけでよく見えてきたりする

フィルムシミュレーションはホントいい機能だなぁと思う

 

みんなの頼れるフィルムシミュレーションは何だろう?

もしよければコメント等で教えてもらえると嬉しい

ボケの美しさでメシは食えるか

いや、食えないよ

 

と、いきなりひとりノリつっこみから入る今日の記事はボケ方に関する記事

 

また曖昧な話題結論が出なさそうなんだけども…

 

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あ、X-T5購入された皆さん、おめでとうございます📷

価格.comのあの感じからし初回出荷分逃したらしばらくは手に入らなさそう

X-T5で撮影された写真も楽しみにしてまーす

 

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さて、話題を戻して

 

ボケに関して特別詳しいとか光学的な話とかそういうことではなくて

単に好きか嫌いかの話

 

これはX-Pro1を手に入れてから、X-T2を買うまでのこと

 

最初XF23mmF2 WRを手に入れて、その後XF56mm F1.2 Rを手に入れたあと

F1.2だもの、そりゃ絞り開放にするでしょ

当時、代々木公園ポートレートを撮っていた自分は撮影中にも関わらず、大きなボケ量に感心していた(X-T1にしていたおかげでESあって助かった)

帰宅して大画面で写真を確認した時、なんとも言えない気持ちがすみっこの方に芽生えていた

 

その後、X-T2に買い換えてレンズもXF16-55mmに買い換えた

テレ端開放での解像度ボケの質XF56mm以上の感動があった

ああ、なんていいレンズを手に入れてしまったんだ…とも思った

 

XF56mmF1.2 Rのボケに満足していなかった自分がいたことに気付いた時

より大きいセンサーならばどうなるのか…

気になってしまった自分は居ても立ってもいられずフジ○カメラに向かっていた

 

そこから自分の永い永い旅が始まったのだった

https://koyuki-fujifilm.hatenablog.com/entry/20220919/1663544165

 

 

今でこそ少しばかり知識をつけたのもあってなんとなく分かるけど

収差というものもレンズによるけど必要なのだ、ということ

それをコントロールできてしまうレンズすらあるのも驚きだが

そこまでしてボケにこだわりたい人もいるということなのだなぁ

 

数多の機材の屍をマ○プやフジ○、メ○カリに重ねてきた自分が永い旅の末

辿り着いた機材がある

 

ご存知、GFX50SⅡ

 

 

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GFX50SⅡ  GF100-200mm

 

ボケ量よりもボケの段階の方が大事だな、と自分は思う

もちろん大きく背景がボケた写真は思わず見てしまう

四隅とボケのふちを

それがイヤでもあり仕方なくもある

絞り開放で周辺減光してないのか、とか

ボケが硬くて2線ボケになってないか、とか

そんなもの写真全体からしたらわずかな点であって気にする必要もないのに…

 

そのわずかな点で被写体ではなく別の部分に目を奪われてしまっては

それもそれでどこか虚しいとは思う

だから細かいことも気にする必要もあるとは思う

 

そんな自分を黙らせた、満足のいくカメラやレンズ

それがGFX

もうGFXなしではガチの撮影はできない

とまで思ってしまうほど、この描写に惚れている

 

なだらかにボケて自然と被写体に目がいく

それが自分にとって理想的な写真だと思う

それを叶えてくれるのがGFX、そしてFUJIFILM

妄信的かもしれない、それでもいい

自分にとって最高の機材だと思う

クラシックネガと冬の光 〜XF35mm F1.4 Rとの相性〜

ちょいと近況小話

 

11月中は撮影音楽活動で多忙を極めたのであっという間だった気がする

そして今日も事後の編集に追われているのでちょっと早起きしてコーヒー片手にブログ更新…

時間の流れが年々早く感じるようになって幾星霜、時間の貴重さ重要さは年々増していく

そんな中、当ブログを読んでくれている方々ありがとうございます

貴重な時間を割いて意識を向けてくれていること、とても嬉しい

少しでも誰かのカメラライフが潤うことを願って今日も書こうと思う(大袈裟か)

 

 

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さて、主題の「クラシックネガと冬の光

これは先日の記事「XF27mmとクラシックネガ」の続きのようなお話

 

https://koyuki-fujifilm.hatenablog.com/entry/20221123/1669215332

 

先日の記事の写真はまだ夏の気配も少し残る秋

どこかまだ空気の湿り気のようなものを感じられる季節の写真

 

今回は真冬の2月の写真

とにかく寒さとの戦いだったMV撮影の日、世田谷

 

 

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X-T4  XF35mm F1.4 R

 

止まれ」に影が、「」に光が差しまるでさぁ進めというかのような1枚

たまたま休憩していたデッキで見つけた瞬間だった(休憩中なのに進めって…)

 

クラシックネガとのレンズの相性の話になるが

XF35mm F1.4 Rではクラシックネガは少し優等生グループになるなぁと思っている

それはいい意味綺麗すぎるというか、XF27mmとは割と反対側の描写線の描写の細やかさ解像度の高さがそう思わせているのだと思う

 

良い悪いの話ではなくて、好きかどうかの話

 

冬の光のさらさらとした感じコントラストの高いクラシックネガの描写を上手く細分化して柔軟に写してくれる

XF35mm F1.4 Rとはそういうレンズだと思う

 

話が少し逸れるが

つい昨日、職場で「なぜかポジは夏に使いがち」という話をした

そもそもリバーサルフィルムの現像料金が高騰しているのであまり使ったことがないが

それでも過去使ったPROVIAKodak E100全て夏の写真だった

 

きっと無意識に適した季節があると感じていてそこに吸い込まれるように当てはめているのだろうと思った

 

デジタルになってもフィルムシミュレーション毎のレンズや季節との相性や描写の差があって、それを自分のペースで追究していく…そんな楽しみ方もあると思う

 

季節の移ろいに寄り添いながら過ごしていく楽しみもカメラと一緒ならより一層増す

フィルムシミュレーションレンズを選びながら撮っていく

自分の内面と向き合うかのように、情緒的に、時に感覚的にシャッターを切る楽しみがある

富士フイルムのカメラにハマる人にはきっと分かる感覚だと思う

 

どんなに多忙でもそれを忘れずに1枚1枚撮っていけたらと思った

 

 

 

ハズレのようなアタリ

みんなはどこか欠点があるけど好きな写真というのはあるだろうか

ちょいとブレてるがなんか好き

微妙にピント外してるけどなんか好き

そんななんか好きがとても良い価値観だと思っていて、理屈技術なんかでは説明のつかないものもまた人間が撮影することに意味があると思ってる

如何に優れた機材を使っていても撮影者によってその被写体の写り方は如何様にもなるというのも写真の面白さだとも思う

 

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GFX50SⅡ  GF100-200mm

 

これがいわゆるなんか好き写真である

 

もちろんアレコレ考えた末の結果なのだけど

まずピントは中央の桟橋先端

焦点距離はワイ端100mm

絞りはF11、ISO1600という設定

構図的にも真ん中にピントが合ってる方がいいだろうと桟橋先端にフォーカスしたのは良かった

S.Sが思いの外下がってしまったのと波間の立体感を残したくてあまりISOを上げたくなかったが為にF11

ラージフォーマットではこれではあまり被写界深度は深くならない

そのせいで桟橋手前側はピン甘な写真になってしまった

これではISOを上げずに頑張った意味が…と思ったが、その甘さもなんか良くて

この1枚はとても気に入っている

 

失敗とはなんだろう

成功とはなんだろう

それぞれ似て非なるものだと思う

自分の写真を他人と比べてしまいがちな現代にこそあっていい価値観

それがなんか好きだと思う

 

ついついアタリが少ない、いい写真が撮れなかったな…と思ってしまう日もある

そんな時こそなんか好きを見つけてみてはどうだろう

きっとより写真を撮るのが好きになれると、自分は思う

 

X-TransⅡ

X-Trans cmos sensorも第5世代

第1世代のX-Pro1を自分が初めて手にしたのは今から6年前のこと

解像度ボケ…当時はよく分かってなかったけどそれでも分かる質の高さ

写真を撮るのがとにかく楽しかった

それから矢継ぎ早に鞍替えしX-T1、X-T2、X-T4…と世代を繰り上がりながらフジの色を楽しんだ

 

X-H2S描写素晴らしい

第5世代のセンサーの進化をとても感じた

A4のプリントまでであればかなり満足できる

 

そんな最新機種が発売されようとしている時に

自分はX-T1で撮影していた

 

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X-T1  XF35mm WR

 

お気に入りの組み合わせ

 

X-TransⅡノイズ耐性がやや難あり

当然と言えば当然だし、当時からすればかなり綺麗な方だったとは思う

その為ISO800が限界だった

F5.6では被写界深度もやや浅めなのでキリッとした描写にはならないだろうが、手持ちの限界だった

 

このなめらかなグラデーション

これを推したい

X-TransⅡにしか感じられないこの絶妙なトーン

甘くもあり力強さもある

クセになる描写

X-TransⅣやVでも似た様な描写にはなると思う

世代が変わっても同じ色で撮れる様設計されているとのことだ

でもX-TransⅡにしかない絶妙さがある

 

もしその世代のカメラを手にする機会があればぜひじっくりと味わう様に撮影してみて欲しい

きっとクセになってやめられなくなるだろうから